ジョン・プレヴァス著、村上温夫訳、白水社刊
他の記事でも触れましたが、高校の歴史の先生が、枯れ切ったようなその先生が、ローマ帝国の所でハンニバルに触れた時、先生の熱い思いが、ほんの一瞬間溢れ出しました。もう40年近く前のことです。その後、30歳を過ぎてから世界の歴史のシリーズを読み進めている時、そして、塩野七生さんの著作で、何度かハンニバルに出会いました。日本人には馴染みが薄くとも、欧米では大きな存在のようです。
さて、本書の著者は、訳者あとがきによれば「ラテン語やギリシア語などの教鞭をとる傍ら、アルプスの登山家として、二千二百年前のハンニバルのアルプス越えに興味を持ち続け、その謎を解明しようとした」とあり、著者まえがきに「ワシントンにて ジョン・プレヴァス」とあるだけで、巻末には翻訳者の経歴が記してあるという、原作者をないがしろにした感じの書籍です。そして、原作者と翻訳者が、いずれも専門家でないことも興味深い。
本書の主眼は、ハンニバルが、どのルートを通ってアルプスを越えたかです。しかし、その前提となるカルタゴとローマの確執、ハンニバルの出自や生い立ちなどを丁寧に描いています。訳者も、原作者と同様、ハンニバルに魅せられた方のようです。
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URL => http://www.eu-alps.com/i-site/hannibal/hannibal-murakami.htm
http://kobe.cool.ne.jp/hamletop/
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評価は4です。
他の記事でも触れましたが、高校の歴史の先生が、枯れ切ったようなその先生が、ローマ帝国の所でハンニバルに触れた時、先生の熱い思いが、ほんの一瞬間溢れ出しました。もう40年近く前のことです。その後、30歳を過ぎてから世界の歴史のシリーズを読み進めている時、そして、塩野七生さんの著作で、何度かハンニバルに出会いました。日本人には馴染みが薄くとも、欧米では大きな存在のようです。
さて、本書の著者は、訳者あとがきによれば「ラテン語やギリシア語などの教鞭をとる傍ら、アルプスの登山家として、二千二百年前のハンニバルのアルプス越えに興味を持ち続け、その謎を解明しようとした」とあり、著者まえがきに「ワシントンにて ジョン・プレヴァス」とあるだけで、巻末には翻訳者の経歴が記してあるという、原作者をないがしろにした感じの書籍です。そして、原作者と翻訳者が、いずれも専門家でないことも興味深い。
本書の主眼は、ハンニバルが、どのルートを通ってアルプスを越えたかです。しかし、その前提となるカルタゴとローマの確執、ハンニバルの出自や生い立ちなどを丁寧に描いています。訳者も、原作者と同様、ハンニバルに魅せられた方のようです。
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