読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

プロジェクトX/液晶 執念の対決 - 瀬戸際のリーダー・大勝負

2011年01月14日 19時37分12秒 | ■見る
現在ではすっかり安価になった液晶ディスプレイですが、昔は高かった。そして現在は、性能が非常に良くなった。ノートパソコンの出始めに高いお金を出して買った頃は、白黒で画面の反応が遅かったけれども、当時としては最先端の技術で、わくわくしながら使ったのものでした。その後、ディスクトップタイプを購入した頃は、もっぱらCRTで、せいぜい大きさと画面がフラットか否かが問題で、とうてい液晶タイプは購入出来ませんでした。そんな中で、廉価版のカラー液晶のディスプレイが出ましたが、それでも20万円以上はしたでしょうか。高嶺の花でした。
そして時代が変わり、15インチのカラー液晶が10万円を切った所で購入し、以来17インチ、19インチと買い進め、次第に恵まれた環境に。同時に、気が付けば、携帯電子機器には当たり前のようにカラー液晶画面が付いており、すっかり普及しました。
本作品は、その液晶の開発に取り組んだ男たちの話です。取り組んだ新製品がさっぱり売れずに、メンバーは乾されてしまった。閑職に追い遣られた男が、アメリカで発見された液晶の原理を知り、会社を説得して開発に取り組んで行きます。しかし、発見サイドが実用化が困難だと諦めていた程の困難な開発となりました。そうした険しい過程で製品化の切っ掛けが掴めないまま追い詰められます。
そんな折、当時、電卓開発競争が激化したため、新製品の特徴として電池の持ちを良くするため、表示部の消費電気を劇的に少なくできる液晶を採用するよう提案し採用され、液晶製品が実現します。ギリギリまで追い詰められたメンバーとリーダーの思いが、集約された瞬間でした。
評価は4です。

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