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江戸川乱歩著、新潮カセットブック発行:白石加世子朗読。
戦争で四肢と聴覚を失い、口を聞くことさえできなくなった将校である夫が帰還し、妻が面倒を見る。そして、閉ざされた二人だけの情欲の世界に落ち込んで行く。ある時、妻は夫のあるまなざしに気付き、遂にその残された視覚さえ奪ってしまう。行き場のない絶望に落ち込んだ時に、人は何を見るのだろうか。乱歩は、そんな人間の心の奥底に棲んでいる狂気をえぐり出して私たちの前に示しています。耐えられる限り耐えて生きている人たちが、その一歩先で、心の中の暗闇に気付いてしまう。そんな恐怖を感じさせた作品でした。
評価は5です。
戦争で四肢と聴覚を失い、口を聞くことさえできなくなった将校である夫が帰還し、妻が面倒を見る。そして、閉ざされた二人だけの情欲の世界に落ち込んで行く。ある時、妻は夫のあるまなざしに気付き、遂にその残された視覚さえ奪ってしまう。行き場のない絶望に落ち込んだ時に、人は何を見るのだろうか。乱歩は、そんな人間の心の奥底に棲んでいる狂気をえぐり出して私たちの前に示しています。耐えられる限り耐えて生きている人たちが、その一歩先で、心の中の暗闇に気付いてしまう。そんな恐怖を感じさせた作品でした。
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