
信太謙三著、平凡社新書刊
時事通信社に勤務する著者が、北京特派員として8年間勤務した際に経験したことを紹介しています。本格的な改革開放が始まった直後から、後特派員として活躍され、中国固有の事情に翻弄されながらも、必死に情報収集に取り組んでいた様子が描かれています。
中盤までは、中国の特殊事情や特派員の日常業務、業務上必要な努力などについて述べられていますが、中盤以降、取材のスリリングな状況などが御織り込まれ俄然面白くなりました。
著者の北京支局の在籍期間は、「1988/8-1993/4」と「1995/5-1998/3」の計8年間とのことですが、本書の出版は1999年です。定めし密度の濃い苦闘の歳月であったと思います。記者魂と気迫が行間から立ち上ってきました。良書と思います。
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○信太謙三 ○時事通信社
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評価は5です。
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