読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

大地

2011年01月09日 20時08分18秒 | ■読む
パール・バック著、河出書房刊
私は、幼少期に科学読本のような本が面白くてたまらない科学少年で、中学辺りでSF小生にはまり込みました。思春期からは大衆文学作品を読み進めましたので、今日まで、いわゆる文学作品を余り読んでいません。そこで、少しずつ読んでみようかな、という感じで、選んだのが本作品です。長大な作品であったので、毎日少しずつ読み、読了するまで三ヶ月ほど掛かったかと思います。
さて、本作品は、中国で生まれ中国で育ったアメリカ人女性のパール・バック氏の作品です。何故これ程中国の情景や習俗を詳しく描けるのか、と読みながら感じていましたが、巻末に氏のこうした育ちなどが書いてあったので、読了後にその理由が分かりました。
本作品は、三部作を一つにまとめたもので、親子三世代に亘る、堂々たる大河小説です。人物が類型的ではありますが、主人公の迷いが実にリアルです。小説によっては、主人公の生きる軌跡が予定調和的であったりして、白けることがありますが、本作品は、全体としてみると、(ご都合主義の点はあったとしても)中々にハラハラドキドキの展開です。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/パール・S・バック
     http://ja.wikipedia.org/wiki/大地_(パール・S・バック)
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読了後は満腹感で満たされること請け合いです。因みに、この書籍は、立派なハードカバーですが、昭和42年の出版で、大して痛んでいませんが、古本屋で105円で買い求めたものです。河出書房の「世界文学全集」の一部です。
評価は5です。

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