金敬哲著、新潮新書刊
韓国人が執筆した、韓国のネット事情ということで、関心を持ち手に取りました。
韓国がIT産業に傾注し、国内のネット基盤整備に、いち早く着手した経緯と過程を概説しています。
その結果として出現した韓国のネット事情が中心となっていますが、その背景となる世代間、性差による親和性の違いも述べられていています。
更に、何故、K-POPや韓国ドラマ、映画などが、世界標準として流通するに至ったかを解説しており、内容が多彩ながらコンパクトにまとめられています。
また、日本人と似ている様でも、時に違和感を覚える感情の沸点の低さについても、ネット上での争いの激しさを知って、国民性として納得できました。
日本より遙かに進んでいるネット事情について、事実を事実として述べているニュートラルな姿勢が際立っています。
何より熟れて読みやすい文章に驚きました。
不可思議で理解不能と思っていた韓国人の現在の一面を知るに好個の書籍と思います。
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○金敬哲(1) ○金敬哲(2)
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評価は5です。
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