読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

現代マンガ5:水木しげる

2009年02月26日 20時54分11秒 | ■読む
水木しげる著、筑摩書房刊(1969.7.5)
昔の床屋は、滅多行く所ではなかった。と記憶している。私が幼年時代を過ごした昭和三十年代は、全国民が貧しく、床屋はハレの場所でした。そして、美容院は女性専用の店でした。なので、ハレの日である正月を迎えようとしている年末は、本当に客が沢山いました。親に床屋に行け、と言われない限り、好きこのんで床屋には行きませんでいた。最も、床屋は自宅の真ん前でしたから、単に床屋が好きでなかった、ということだったのですが。
さて、滅多に行かない床屋で、私は何よりもマンガ雑誌を楽しみにしていました。今は、豊富な漫画雑誌がお店に並んでいますが、私が本当に小さい時分には、本屋さんなど行ったことがないし、ごく一般的な、貧しい我が家には本は全くありませんでした。しかし、床屋にはマンガが沢山おいてあったのです。大分後になって、少年マガジンと少年サンデーが出てきて、「鉄人28号」や「エイトマン」など、本当に楽しいマンガが沢山見られました。しかし、床屋で見た最初の頃は、雑誌ではなかった。今にして思えば、所謂、貸本屋にあるようなマンガでした。(貸本屋は、ごくうっすらと、記憶に残っています。透明ガラスがはまった木製の引き戸を開けると貸本がずらっと並んでいたと思います。)
さて、その床屋で、怖いもの見たさで見たのは、水木しげるさんの作品であったとおもいます。(怖い、という記憶が、半世紀後の現在でも、うっすらと残っています。)後にメジャーになる「ゲゲゲの鬼太郎」の原点である「墓場の鬼太郎」を読んだ記憶があります。私の記憶では、目玉オヤジが、茶碗の中でお風呂に入っていたのですが・・・。本当はどうなのでしょうか?
現在の「ゲゲゲの鬼太郎」は勧善懲悪型で、出発点とは趣が大分変わっているように思います。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/ゲゲゲの鬼太郎
     http://ja.wikipedia.org/wiki/水木しげる
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評価は4です。

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