読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

河童/朗読:橋爪功

2009年11月21日 03時10分34秒 | ■聴く
芥川龍之介作、新潮CD
あまりにも有名な作品を、橋爪功さんの朗読で聞きました。他の朗読者で聞いた時は、非常に暗く、気の滅入る作品と感じましたが、本作では、諧謔の効いた作品であると感じました。そして、作り話でありながら、河童の世界が、辻褄があった理屈で展開されています。河童が人間世界を語る皮肉が面白い。本当に頭脳明晰な作家だと納得しました。私達の当たり前の日常が、実は狂気の世界なのかもしれない。真実というものは、実は相対的なもので、脆い存在であることを示唆する作品でした。
それにしても、橋爪さんの朗読は素晴らしい射場らしい!
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/芥川龍之介
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評価は4です。

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