外山滋比古著、中公新書
今まで、氏の著作を多く目にしていましたが、本書が初めて読んだ著作です。本書はエッセイをまとめたもので「ことばのすがた」、「ことばのこころ」、「ことばのかたち」と題して、日本語を多面的に考察し、その使い手である日本人と日本の姿を浮かび上がらせています。
本書の中には、聞いたことも無い知識が織り込まれて驚きます。特に英語と日本語との比較によって分かること、日本語は、本来文末に重心がある言語であったのが、明治期に外国の書物を翻訳する必要に迫られて多くの名詞を導入し、重心が名詞に移動し、動詞の扱いがお粗末になってしまった、などです。
最近、NHKのアナウンサーが、やたらと体言止めを多用しているのに気付いて、気になって仕方がありません。NHKの内部資料でもこれに関連した資料がありました。(下記URLの2つ目)妻には、老人のの「気短」といなされていますが・・・。
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○外山滋比古 ○体言止めはねらいを絞って使う
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評価は4です。
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