読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

クマグスのミナカテラ

2009年03月02日 19時48分30秒 | ■読む
内田春菊画、山村基毅原作、新潮文庫
内田さんの作品は、全く初めて読みました。東京電力の「でんこちゃん」が内田さんの作品であったとは。このマンガは、他の人の原作を得ての、初めての作品なのだそうです。そして、明治時代なので、描くのに苦労したと思います。まぁ劇画と異なり背景がほとんど描かれていないのですが、登場人物の個性や役割を考え抜いて描いているように感じました。沢山の人物が出てくるので、それぞれを描き分けなければ、読んでいる方が分からなくなってしまう。
以前から南方熊楠に興味があったので読みましたが、本書は、結局未完で終わっています。そして、南方と同時代の青年達を通して、当時の日本の政治情勢が描かれていて、非常に重層的な物語になっています。だから、南方だけに焦点を合わせてはいません。
絵のタッチは私の好みではありませんでしたが、青春の日々の嵐が丹念に描かれていて好感が持てました。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/内田春菊
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評価は3です。

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