名手の朗読を聞くのは大きな楽しみです。作者の言葉をどのように表現するのか。その幅と奥行きは相当に広いように思います。
特に感銘を受けたのは、宮本輝さん原作「泥の川」の橋爪功さん、岡本かの子さん原作「老妓抄」の奈良岡朋子さん、菊池寛原作「藤十郎の恋」の林隆三さんの朗読です。
お三方とも、深い味わいの朗読ですが、それぞれに個性を感じます。橋爪さんは端麗かつ奥深いな飲み口の吟醸酒のような味わい、奈良岡さんは渋い古楽器の響きのよう、林さんは研ぎ澄まされた脇差しの刃先のよう。
NHKラジオの「ラジオ文芸館」(下記リンク 1つ目)を楽しみに聞いていますが、少数を除いて俳優の朗読の方が、作品の魅力を深く伝えているように思います。
今回聞いたのは、元NHKアナウンサーの松平定知(下記リンク 2つ目さんが芥川龍之介の短編を朗読したものです。
しかし、松平さんの朗読は、俳優とは異なる味わいながら、作品の魅力をしっかりと伝えていて見事でした。作品数は22で、その内容が様々で、それぞれに適した朗読を工夫されています。(下記リンク 3つ目)
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○ラジオ文芸館 ○松平定知
○「『ことば』を育てる朗読ライブラリー 芥川龍之介芥川龍之介芥川龍之介芥川龍之介」各話内容紹介各話内容紹介
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評価は5です。
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〇カメラまかせ 成り行きまかせ 〇カメラまかせ 成り行きまかせその2
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