北方謙三著、小説すばる
小説すばるに、2018年から連載された作品です。
残念ながら、2023年4月号で終わってしまいました。
毎月読むことを楽しみにしてので、がっかりしました。
一回当たりの分量が結構多くて、普通に読んで2時間位掛かりました。
チンギス・カンは不明なことが多いそうで、本作は、分かっていることを下にした小説なので、大まかな話の流れなど以外は、北方さんが作り上げた世界なのだと思います。
実在の人物と北方さんが創作した人物が登場しますが、いずれも魅力的です。
勧善懲悪とは無縁で、それぞれが、自分の信念や境涯故の生き方を貫いて激突し、交わり、分かれて行きます。
闘いの場面の臨場感が魅力的ですが、毎回、意外な戦い方や結果に驚かされました。
そして何より、軍隊を作り上げる手法と、その武器を確保するための戦略的な資源の確保、更には兵站の確立など、モンゴル軍の強さを裏付ける仮説が満載でした。(事実なのかもしれませんが)
夢中になって読んでしまい、終わってしまって、深い喪失感を感じています。
所謂「・・・ロス」です。
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○北方謙三 ○チンギス紀
○史実としてわかっていないところにある小説の面白さ
○チンギス・カン
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評価は5です。
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