読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

余寒の雪

2019年12月09日 20時42分00秒 | ■読む
宇江佐真理著、文春文庫刊
調べてみたら、宇江佐さんの作品は朗読で何作か味わったことはありますが、著作を読んだのは初めてでした。本作は、江戸時代の庶民や武家の男女を巡る七編の短編集です。週間小説という雑誌に掲載されたものを書籍にしたのことですが、掲載時には編集者の理解の下に「実験的な作品もままよと書いた」とのこと。物語の主人公も展開も多彩です。驚きました。語り口は淡々としつつ、心の変化を丹念に描いており、しかも展開が凡庸では無い。短編こそ著者の資質を露わにすることが本作では良い方に向いています。他の作品も読もうと思います。
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URL => https://ja.wikipedia.org/wiki/宇江佐真理
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評価は4です。

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=> カメラまかせ 成り行きまかせ
=> カメラまかせ 成り行きまかせ その2

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