読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

図説 チーズの文化誌

2024年09月07日 05時11分20秒 | ■読む

森枝卓士編、河出書房新社刊
チーズのあれこれについて、森枝卓士さん、本間るみ子さん、石井智美さん、吉田全作さん、和仁皓明さんという、職業や経歴がバラバラながらチーズを愛する五人の方々が、代わる代わるにチーズの製法を中心とした様々な事柄を紹介しています。
下手をすると統一が取れない結果になり勝ちと思いますが、それぞれが関心を持つ、あるいは特異な分野について述べていて、多面的な理解が出来たように思います。

以前、乳製品の作り方に関する本を読みましたが、文化や気候風土、辿った製造の歴史などが多岐に亘る上に、乳製品全般の解説だったので、分かったような分からなかったような、微妙な読後感を覚えましたが、本書はチーズを主にして製造過程に触れていて、その上でバターやヨーグルトなどの他の乳製品についても述べているので、理解しやすかったように思います。
また、製造工程や料理などの写真が満載で、理解を助けるに大いに役立ちました。

著者達の中で、実際にチーズの製造を生業にしている吉田全作さんやチーズ輸入専門商社勤務を経て、チーズ専門店を創った本間るみ子さんは、特にご自分の知識を簡にして要を得た記述で分かり易く伝えています。
読んでいて楽しい著作でした。
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チーズ  ○森枝卓士
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評価は4です。

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カメラまかせ 成り行きまかせ  〇カメラまかせ 成り行きまかせその2


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