読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

重松清さん

2008年12月13日 14時21分38秒 | ■聴く
重松清さんの講演会を聞いてきました。登壇した時に、以前、講演会で拝見した時と印象が違っていました。間もなく、ご本人から「18kg減量したので・・・」との種明かしがありました。体調を崩されたとのことでした。
重松さんの著書は一冊しか読んでいません。「愛妻日記」と「日本の課長」だけです。少し違っているような気がしますが・・・。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/重松清
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上記のURLの情報に拠れば、受賞歴は『1999年『ナイフ』が、坪田譲治文学賞を受賞後、同年『エイジ』が山本周五郎賞を受賞。直木賞は、『定年ゴジラ』、『カカシの夏休み』がノミネートされたものの受賞を逃した後、『ビタミンF』で2000年下半期に受賞。』とあります。既に『ビタミンF』は購入しましたが、まだ、読んでいません。楽しみではあるのですが・・・。読むべき本が数多・・・、文字通り数多ありますので中々読めません。アレも読みたいコレも読みたい。
しかし、大分前に見たNHKのテレビドラマ「定年ゴジラ」の原作が、重松さんのであったとは・・。秋野太作が主演だったと思います。氏の怪演も相俟って、なかなかの作品でした。下記のURLで見たら放映は2000年なので、もう8年前になります。
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URL => http://shop.kodansha.jp/bc/bunko/pocket/200102/007.html
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今回の講演会は、以前の講演会とは異なり、極々シンプルなメッセージを繰り返し伝えられていました。「人権」がテーマの講演会だったのですが、「人権」を語る時、抽象的に語れば、誰もが同じ答えを持つが、現実の課題、現実の問題、現実の人であれば、答えは様々。そこから、思いや議論が深まるのだ、と。90分の時間、そのことを繰り返し語っていました。だから、少し退屈な感じもしましたが、多分、主催者や聴衆に警告を発していたのではないでしょうか。なぜなら、「人権」をテーマにした講演会であれば、関心を持っている人が集まるのは当然なので、あえて、問題提起をしたのではないでしょうか。
氏が人柄が温かいと感じるのは、性格の良さだけでなく、吃音症(どもり)であった自らの苦しみの中で到達した高みによって得た福音を伝えているからなのかもしれません。
氏は終盤で「私は二人の娘のために小説を書いています。彼女たちが大人になった時に読んでくれたらいいな、と。だから、それが活字になってお金を頂いていることが恥ずかしく、申し訳なく思う。」というような趣旨の事を語っていました。矜恃を持ちながらも、恐れを識る知性に脱帽。

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