読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

音の記憶:その1:我が家に電蓄がやって来た!

2008年12月14日 19時17分57秒 | ■考え事
遠い昔、ステレオが電蓄と呼ばれていました。我が家にその電蓄が来たのは、もう40年以上前です。ビクター製でした。幅1.2m位、高さ50cm(+50cm程度の(安物のこたつのような)足が付いていた)、奥行き40cm位でした。正面から見ると家具調の仕上げで、両端にスピーカーのネットが。上面は一枚板で手前から開くと、一番左にレコードプレーヤー、中央にはチューナーなどの表示が、スイッチの類は、主に右側に集まっていたと思います。メカ好き少年の私は、後ろの(安っぽい)板を外すと、真空管の他に大分手前に、スプリングが左右に渡してありました。しばらく不思議に思っていましたが、これは、エコー発生装置でした。機械はともかく電子系は苦手な私は、未だに何故かは理解できませんが、上面のエコーの強弱のつまみを回すと、このスプリングが緩んだり引っ張られたしたので間違いない!
この電蓄が私の音楽人生のプレリュードでした。父がレコードをどこからか借りてきて、初めて聞いたのは、植木等さんの「スーダラ節」、村田秀夫さんの(なんだったか、「松島~の、さぁよ~瑞巌寺・・・」という歌詞の)「民謡」、(後に殺人罪で捕まった)カツミシゲルさんの「ナナ」といったような曲でした。私は、すっかり気に入り、毎日聞いており、「ナナ」が特に好きでした。その歌詞は次のようであったと億しています。
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ナナ ナナ 俺が好きなら 泣くなよ お願いだ
ナナ ナナ この世に 夢を 俺は 持てない奴なのさ
小さな背中を 抱きながら この胸に 溢れる涙よ お前だけは幸せに
ナナ ナナ この世に 夢を 俺は 持てない奴なのさ
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多分・・・、小学4年位だったのではないでしょうか。今でも覚えているからには、よっぽど気に入っていたのでしょう。そして、この大好きな歌は、母が私の行く末を案じてレコード盤を全て返してしまったため、聞けなくなりました。因みに、後年、カツミシゲルさんが逮捕されたニュースが流れた時、母は私の顔をチラッ見たように思います。

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