高峰秀子著、文藝春秋刊
本書は、ほとんどがオール読物に掲載された高峰さんのエッセイ集です。
収録された13本は、昭和63年(1988)-平成10年(1998年)のもので、内容は日常のこと、昔の出来事のことなど、多岐に亘っています。
そのどれもが魅力溢れる文章で、高峰さんのお人柄が表れた、ざっくばらんで急所を突いた箴言の様なものが多い様に思います。
幅のある表現と形容が生き生きとした調子を醸し出し、大らかではつらつとした精神が感じられます。
実はおよそ女優には向かない内向的で目立つことの嫌いな性質をお持ちとのことですが、多くの人々に愛され、各界の優れた人々との長くさっぱりした交流を育まれたご様子です。
収録されたエッセイは、64-74歳の年齢の時期のもので、老境に入って感じることが含まれていますが、共感を感じる場面が多々ありました。
他のエッセイ集も近日中に読みたいと思います。
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○高峯秀子
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評価は5です。
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