読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

統計学を拓いた異才たち

2012年02月02日 20時08分59秒 | ■読む
デイヴィッド・サルツブルグ著、日本経済新聞社刊
統計の概念は身の回りに溢れています。天気予報、出生率、失業率、宝クジなどなど。目で直接確かめることが出来ない多くの事柄を、サンプルを採って推定して数値で表現する。そんなイメージです。
この統計の技法や理論は近代になって急速に発展し20世紀で花開き、今では、生物学、薬理学、医学、経済学などの、あらゆる分野で不可欠なものになっているとのことです。
本書は、そうした統計学の進歩に寄与した人々を取り上げ、その生い立ち、研究の有様、業績を紹介しています。高度な数学に裏付けられた理論ではありながら、一般向けの啓発書なので数式は全く出て来ません。作者の後書きによれば、そのために取り上げる人物や理論に制約が生じたとのことですが、全体として、関連性のあるように組み立てられており、静かな激闘の歴史をじっくりと描いています。
読んでも理解しがたい部分がありましたが、統計の技法と理論の誕生の経緯や必要性が理解出来ました。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/統計学
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評価は4です。

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