桜庭一樹著、文藝春秋刊
何とも舌触りの悪い、それでいて透明な印象を受ける不可思議な作品でした。捉え方により、何とでも解釈出来ると思います。虐待を受けた少女の悲劇。呪われた血と育ち故の悲劇。身体に囚われながら、深い交わりを求めた魂の物語。そうした重層的な物語性を秘めた希有な作品だと思います。
作品構成が巧で、物語が過去にさかのぼって行き、語り手が変わる。かなりプロットを練り上げた上での執筆かと思います。伊坂幸太郎さんほどあざとくはありませんが、読み手の関心を巧に誘導しつつ物語の始原に迫る、というストーリーの展開です。誠に理性の勝ったお人柄とお見受けしますが、本当の所はどうなのでしょうか? 他にも優れた作品を著している様なので、楽しみが増えた様に思います。(表紙が良いです)
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/桜庭一樹
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評価は4です。
何とも舌触りの悪い、それでいて透明な印象を受ける不可思議な作品でした。捉え方により、何とでも解釈出来ると思います。虐待を受けた少女の悲劇。呪われた血と育ち故の悲劇。身体に囚われながら、深い交わりを求めた魂の物語。そうした重層的な物語性を秘めた希有な作品だと思います。
作品構成が巧で、物語が過去にさかのぼって行き、語り手が変わる。かなりプロットを練り上げた上での執筆かと思います。伊坂幸太郎さんほどあざとくはありませんが、読み手の関心を巧に誘導しつつ物語の始原に迫る、というストーリーの展開です。誠に理性の勝ったお人柄とお見受けしますが、本当の所はどうなのでしょうか? 他にも優れた作品を著している様なので、楽しみが増えた様に思います。(表紙が良いです)
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