嫌われ松子の一生/ＤＶＤ

同名小説の映画化作品です。2006年公開で、幾多の賞を受賞しています。原作は読んでいませんが、下記ＵＲＬによれば、全体のストーリーは原作に忠実のようです。
物語は、厳格な家庭に育った主人公の松子が、病弱な妹に向きがちな父親の愛情故に、少し、偏向した性格を持つ様になりますが、両親の期待に添ってがんばり学校の教師になります。しかし、ふとしたことから教師を辞める羽目になり、それから転落の人生を歩み、結局、河原で他殺体となって発見されます。
物語は、他殺体が発見され、松子の甥が松子のアパートの整理をする羽目になったことから始まります。親族とは言っても、家族の縁を切られた松子であってみれば、その甥にとっては、見ず知らずのオバさんです。しかし、松子の生前の生き方を少しずつ知る様になり、やがて、松子の不器用でひたむきな生き方に共感を覚える様になります。
本作は、回想場面などでＣＧによって、アニメチックな、あるいはミュージカル仕立ての画面が多用されており、前半では、人生の不幸を笑い倒す類の映画であるのかな、と思っていたら、全くそうではありませんでした。人が生きる上で出会う不条理や切なさ、人の生きる意味などを考えさせる深い映画でした。
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ＵＲＬ => http://ja.wikipedia.org/wiki/嫌われ松子の一生_(映画)
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評価は５です。