読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

カラスの教科書

2020年11月02日 12時43分52秒 | ■読む

松原始著、講談社文庫刊
家庭ゴミの集積所が我が家の前にあり、ごくたまにカラスがつついて食い散らす。少し前から黄色のゴミ袋に変わったが、その後も被害が2度あった。もっとも、ごく稀です。そんなおり本書を見掛けて購入しました。

カラスを観察して研究している著者の視点からカラスの生態を描いていますが、何となくかゆいところに手が届かない、という、私の期待とずれた内容でした。
例えば、本書の主役として登場するハジブトガラスとハシボソガラスの採餌行動の際の違いが、舌の大きさと構造にあるようだとの記述がありますが、具体的にどのように異なるのか、全く説明がありません。つまり、現象面に絞って執筆しており、私の知りたいこととはかなりずれた感じがしました。
もっとも、得るところは多く、例えば、嗅覚はお粗末で、対象とするゴミ袋を選ぶ際には視覚に頼り、赤や茶色に反応することとか、原色を強調して認識するので、薄い黄色を濃い黄色と認識するので、中身が分かりにくいようだ、などは大変参考になりました。また、鳥全般の特性についても得るところがありました。
ちなみに、ネットでお顔を拝見してびっくり。カラスに似ているのは秘密です。
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松原始
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評価は4です。

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カメラまかせ 成り行きまかせ  〇カメラまかせ 成り行きまかせその2


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