読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

空海/DVD

2013年09月15日 09時55分29秒 | ■見る
1984年の日本映画です。稲垣真美さんの著作「空海」を読んでいたので、空海の足跡を大まかに記憶していました。そこで、空海ほどの人物をどの様に描き、どの様に演じるのかに関心を持って見ました。
空海を演じたのは北大路欣也さん。北大路さんは、1943年生まれなので、公開当時41歳です。また、非常に重要で難しいと思われる最澄を加藤剛さんが演じています。加藤さんは1938年生まれなので46歳でした。ほかにも森繁久弥さんなどの名優を取り揃え、何とも豪華な映画です。
肝腎の空海と最澄を、お二人の俳優が見事に演じています。天才の空海と生真面目な秀才である最澄は、実際こんな感じではなかったと思われる程です。
現在であればCGでリアルに表現出来る海の暴風雨の場面や、現在の古びた建物を撮影した長安のシーンは、ハンディがあっても、可能な限りリアルに表現しようとした努力に敬意を表したいと思います。
ストーリーで、小説では出てこなかった(と記憶していますが)、長安で密教を習得するために梵語を習いますが、3ヶ月で習得したとしています。また、最澄から密教の奥義に関わる教典を借り受けたいとの申し入れを断った理由が、この映画では合理的に説明されています。
長大なストーリーを何とか映画にまとめるために、この映画だけを見るとわかりにくい場面もありますが、最澄の申し入れを断った場面の前提として重要であったのか、若き日に思い悩んで諸国を行脚した部分は、かなり長くなっています。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/空海
     http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=87390
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評価は4です。

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