
濱嘉之著、講談社文庫刊
同著者の「警視庁公安部・青山望シリーズ」の1作目が面白かったので、同著者の別シリーズである「警視庁情報官」の1作目を手に取りました。
著者のデビュー作品だそうで、筋運びがユニークです。
また、「警視庁公安部・青山望シリーズ」と同様、組織内の様々なルールを微に入り細に入り、しかし自然に書き込んでいることが特徴です。のぞき見をしているように感じました。
主人公のキャラが、ちょっとありそうに無いことと、都合の良過ぎる展開があったりしますが、強力で緻密なコントロールによって、組織が鮮やかに機能していく様子は、他の警察モノに見られない魅力と思います。
シリーズを順次読み進め、著者の深化の過程を楽しみたいと思います。
-----------
○濱嘉之
----------
評価は4です。
※壁紙専用の別ブログを公開しています。
〇カメラまかせ 成り行きまかせ 〇カメラまかせ 成り行きまかせその2
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます