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高野潤著、平凡社新書刊
高野さんの著作で二作目に読んだ作品です。前作はアマゾン川流域をもっぱらにした内容ですが、本書はアンデス山脈の西側のペルーを中心とした地域の食事情を取り上げています。前作と同様、人を雇いキャンプ生活をしながら巡り歩いた地での食の体験を記しています。前作がアマゾン川流域の自然が主役である一方、本作は、険しいアンデス山脈の風土と、同じ程度に人々の生活を取り上げているように感じました。
そして、アマゾン川流域の圧倒的なボリュームの自然や食料に比して、アンデス山脈の地域では、大きな高度差による気候風土の差異による食物の質の違いが、内容に大きな幅を与えています。トマト、ジャガイモ、トウモロコシなどの南米固有種に始まりサボテンの実などの珍しいものも紹介され、実に多彩で美味しい果実や様々な魚など、誠に多種多様な食物事情が著者の穏やかで暖かい視点から描かれています。是非一度、アンデスを訪ねてみたくなりました。
評価は4です。
高野さんの著作で二作目に読んだ作品です。前作はアマゾン川流域をもっぱらにした内容ですが、本書はアンデス山脈の西側のペルーを中心とした地域の食事情を取り上げています。前作と同様、人を雇いキャンプ生活をしながら巡り歩いた地での食の体験を記しています。前作がアマゾン川流域の自然が主役である一方、本作は、険しいアンデス山脈の風土と、同じ程度に人々の生活を取り上げているように感じました。
そして、アマゾン川流域の圧倒的なボリュームの自然や食料に比して、アンデス山脈の地域では、大きな高度差による気候風土の差異による食物の質の違いが、内容に大きな幅を与えています。トマト、ジャガイモ、トウモロコシなどの南米固有種に始まりサボテンの実などの珍しいものも紹介され、実に多彩で美味しい果実や様々な魚など、誠に多種多様な食物事情が著者の穏やかで暖かい視点から描かれています。是非一度、アンデスを訪ねてみたくなりました。
評価は4です。
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