かつてのアメリカで起こった赤狩りを背景に、映画の脚本家を主人公にした2001年のアメリカ映画です。アメリカ映画の良質な部分を寄せ集めたような映画です。分かり易くて人への希望を持たせる、そして、意外な展開と達者な役者達。
いずれも素晴らしい俳優でしたが、主演のジム・キャリーは、この映画で初めて見ました。非常に不思議な顔の持ち主で、目だけが顔の中で異質です。表情があるようでないような不思議な眼差しです。父親役のマーティン・ランドーは、見たことのある俳優さんですが、何とも深みのある演技で感動モノでした。恋人役のローリー・ホールデンは、美人とは言い難いのですが、知性と気品に満ちたヒロイン役を見事に演じていました。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/マジェスティック_(2001年の映画)
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この度の新潮文庫差しで東北の人々が見せる、日本人には失われたかと思っていた美質と同じような、古き良きアメリカの美質を見事に描き出した映画です。生きて行くのも悪くない。そんな暖かい感情を沸き起こさせる映画でした。
評価は5です。
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