読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

池田香代子講演会

2010年02月12日 06時24分19秒 | ■聴く
以前「ソフィーの世界」を読み、大変にこなれた翻訳で読みやすい、との印象を持ちました。今日(1/30)、その翻訳者である池田さんの講演会を聞きました。行政主催で、退屈な主催者の挨拶などが終わり、「ではっ」と紹介者が言った途端、舞台の上座から池田さんが登場しました。かなりの短髪で、ポスターと異なった感じがしました。そして、話し始めた途端に、穏やかで力強いオーラを感じました。
-------------------------------------------------
URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/池田香代子
     http://blog.livedoor.jp/ikedakayoko/
-------------------------------------------------
家族で留学経験があったものの、自称「普通の主婦」であった池田さんは「世界がもし100人の村だったら」を出版して、莫大な印税に戸惑います。ご本人は「それまでの年収以上の金額が、毎週、私の口座に振り込まれた。怖かった。」そうです。元々その著作は、NGO活動を支援するため、印税を提供する積もりで出版したのだそうですが、余りにも売れてしまい、どうしたらよいか途方に暮れてしまったとのこと。その時、友達の(やはり主婦)二人と相談し、他にも立派な活動をしているNGOがあるのだから、そこに寄付したら良い、と相談がまとまり、「100人の村基金」を立ち上げたのだそうです。
池田さんの講演は一時間三十分余でしたが、大変に密度が濃く感銘を受けました。取り分け、愚かなマスコミに操られることなく自らの知恵と活動で、世の為に善を為すことを実践し、なおかつおごることなく、平易や言葉で私達に語り掛ける恵みの言葉に、終始涙ぐんでしまいました。元気を沢山頂いた講演会でした。
評価は5です。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 写説 『坂の上の雲』 | トップ | 夜啼きの森 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

■聴く」カテゴリの最新記事