読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

「民藝・柳宗悦をめぐる13の話」

2013年03月16日 09時11分57秒 | ■聴く
NHKのラジオ番組で『カルチャーラジオ 芸術その魅力「民藝・柳宗悦をめぐる13の話」』という番組を聴き、以前は嫌いな部類であった「民藝」に興味がわきました。若い頃、北大路魯山人に興味を持ったことから、評伝や氏の著作を読み、民藝運動を悪し様に言っていることの影響でした。また、民藝風の陶器に美を感じなかった事も理由です。 番組では、国文学者で作家である青柳恵介さんという方が、民藝運動を主導した柳宗悦の . . . 本文を読む
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沖縄の旅:22:植物

2013年03月15日 19時31分31秒 | ■旅する
沖縄は暖かいので、年末年始でも植物が元気でした。あちらこちらで珍しい植物を見ました。写真Aは、たまたま一緒に歩いていた他の観光客によるとマンゴーだそうです。写真BとCは同じもので恐らく椰子の仲間でしょうか?その根元はDのようにひげのような細かい根のようなものが生えていました。写真Eは、あちらこちらで見かけた花です。写真FとGは、鮮やかな色をした植物の葉で、これも何カ所かで見かけました。 写真Hは、 . . . 本文を読む
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戦争広告代理店

2013年03月14日 19時46分39秒 | ■読む
高木徹著、講談社文庫刊 著者は、NHKの報道ディレクターで、番組制作のための取材を元に本書を著し、講談社ノンフィクション賞と新潮ドキュメント賞を受賞したそうです。 --------------------------------------------- URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/高木徹 -------------------------------- . . . 本文を読む
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沖縄の旅:21:識名園

2013年03月13日 19時06分58秒 | ■旅する
首里城に続いて世界遺産登録の一環の識名園を尋ねました。簡単に言えば王家の別荘です。この施設も沖縄戦で破壊され復元されたものです。全体的には池と屋敷がセットになっており、池から屋敷を見て左手奥に庭が配置されています。例によって石組みの構造物が特徴的ですが、同時に庭や家の作りが和漢折衷で、独特のテイストを感じました。 庭を見学中に、太鼓橋で出会った男女(写真右下)は、本当の結婚式のカップルで、池を望む . . . 本文を読む
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憑神/DVD

2013年03月12日 19時17分06秒 | ■見る
久し振りに楽しめる映画を見ました。浅田次郎さんの同名小説が原作です。原作は読んでいないのですが、原作の良さが作品の魅力になっているのだと思います。時は幕末。いよいよ幕府が薩長の陰謀と武力の前に倒れようとしている時が舞台です。主人公の別所彦四郎は秀才の次男。故あって婿に納まりながら、事情で離縁され兄夫婦のやっかいになっています。それがある時、酔っ払って神頼みをしたのが悪運の始まりでした。 原作、脚本 . . . 本文を読む
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沖縄の旅:20:首里城

2013年03月11日 19時40分22秒 | ■旅する
有名な首里城を沖縄観光のメインとして元旦に取って置きました。他のグスクより遙かに規模が大きく、石垣の大きさも抜きんでています。写真Aは、お約束の記念写真です。そして写真Bは、首里城で唯一残っていた元々の石の部分を含めて復元した門です。観光ガイドさんの受け売りですが、何でも、屋根の向かって左の部分の色が黒っぽくなっている部分だけが残っていたとのこと。その他は、アメリカ軍の艦砲射撃などによって徹底的に . . . 本文を読む
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笑うハーレキン

2013年03月10日 09時58分52秒 | ■読む
道尾秀介著、読売新聞朝刊に連載 新しい才能を感じる作品でした。何しろ、冒頭のつかみが凄い。「???」という感じでした。実は大したことではなかったが、俄然、作品へ引きづり込まれた感じです。 その後の展開は、緩いテンポで、主人公の周囲の状況や主人公の過去が描かれて行きます。そして、主人公だけに見える老人が現れます。常に主人公を哀れみ蔑み見下す老人の振る舞いが、読者に示された主人公の視点に疑問を抱かせま . . . 本文を読む
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沖縄の旅:19:玉陵

2013年03月09日 18時22分55秒 | ■旅する
沖縄で新年を迎えました。事前に聞いていたところでは、那覇市内の元旦は非常に混み合うとのことだったので、その日の観光は宿から近い所を選びました。その初めは玉陵です。世界遺産の1つです。宿から歩いて15分位の場所にありました。琉球王国の歴代国王の墓所です。 写真Aは、お約束の記念写真です。入り口の管理事務所前です。写真BとCは説明書きで、写真Dは、墓所本体がある所の外塀とも言うべき石垣の入口です。写真 . . . 本文を読む
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静かな生活/DVD

2013年03月08日 06時22分19秒 | ■見る
1995年の日本映画です。原作は大江健三郎さんの同名小説だそうです。興行的に失敗したとのことですが、成る程、非常に地味な映画でした。そして、出演者の演技が(山崎努さんや宮本信子さんなどのベテランを除いて)学芸会のような感じで、ビミョーな感じでした。盛り上がりに欠け、ちょっと常識を逸脱した家長たる作家の不在による、障害者の長男とその妹のちょっとだけスリリングな一夏、という地味な設定です。 渡部篤郎さ . . . 本文を読む
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沖縄の旅:18:ひめゆりの塔

2013年03月07日 05時54分09秒 | ■旅する
平和記念公園に続いて、ひめゆりの塔を訪ねました。時間が押していて心配でしたが、見学する事が出来ました。沖縄戦の様相は「図説 沖縄の戦い」である程度知っていましたが、この施設は、ひめゆり学徒隊が辿った悲劇を通して、沖縄戦の不条理を浮かび上がらせています。 見学で知ったことは、この施設が「財団法人沖縄女教師・一高ひめゆり同窓会」という組織によって作られたという事です。沖縄師範学校女子部と沖縄県立第一高 . . . 本文を読む
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川の光2 タミーを救え

2013年03月06日 19時34分35秒 | ■読む
松浦寿輝著、読売新聞朝刊に連載 以前、日曜版に連載されていた「川の光」は読みませんでした。動物の冒険譚と思しき内容で興味を持てなかったためです。その続篇が朝刊に連載されたので、何となく読み始めました。タータとチッチというネズミの兄弟が主人公で、その他に、犬や鳥達など、色々な動物が力を合わせて、悪い人間の兄弟に捕らわれてしまった、ゴールデンレトリバーのタミーを救出するお話です。東京のど真ん中を横切っ . . . 本文を読む
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二年後。自然と芸術、そしてレイクエム

2013年03月05日 20時03分11秒 | ■見る
茨城県立近代美術館で開催中の美術展です。3.11の震災から二年が経とうとしている今、人間の営みである芸術と自然との対峙を様々な視点から捉えようとう展覧会です。(と私は理解しました) 印象深かったのは関東大震災直後の東京の情景を描いた作品群と、横山大観の作品ん「生々流転」です。他にも木村武山の杉の戸に描かれた作品群が圧巻ですが、これは、以前にも常設展で公開されていました。 ちなみに、常設展の作品がだ . . . 本文を読む
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カトコト

2013年03月04日 20時37分33秒 | その他
水戸市内を歩いていたら、何やら珍しく人の出入りが多い、しかも何となく雑然としたお店がありました。(写真A)ウィンドウのガラスに「雑貨商店街」というポスターが貼ってありました。下記URLによれば、水戸市内の雑貨店6店舗によるプロジェクトで、3/1-3の限定開店の、どうやら、第2弾のようです。で、店内にいると、小さなテーブルに写真BとCの何とも緩いキャラグッズが販売されていました。作者は女性かと思いき . . . 本文を読む
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沖縄の旅:17:平和記念公園

2013年03月03日 05時58分32秒 | ■旅する
今回の沖縄旅行では、世界遺産と太平洋戦争関連の施設の見学をしたかったので、著名な平和記念公園に向かいました。広大な施設にはいくつかの施設がありました。(写真A) 初めに入ったのは沖縄平和記念堂です。(写真B)入ってすぐの通路と、その左手の部屋に沢山の絵が展示されていましたが、独特の作風でした。そして突き当たりの本体部に大きな観音座像がありました。これは、沖縄出身の山田真山画伯が実物大の原型をお一人 . . . 本文を読む
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江藤新平伝

2013年03月02日 11時58分42秒 | ■読む
副題:軌跡の国家プランナーの栄光と悲劇 星川栄一著、新風舎刊 若い時分に法律の入門書を読んだ際に、明治時代に日本の法制度をフランスに倣って構築しようとした江藤新平の名が出てきました。しかし、結果的に、日本は政治体制故にプロシアの法体系を色濃く反映した、と記述されていました。今以て法律の知識が浅くその意味するところをよく知りませんでした。その後、明治期の歴史に関して、ごく稀に江藤新平の名を見ることが . . . 本文を読む
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