2007年公開のアメリカのCGアニメです。ピクサーらしい、非常に凝った作品です。物語の舞台はパリのとあるレストラン。先代のシェフが失意の内に亡くなり、レストランに活気がありません。その厨房に、冴えない若者が見習いとして入りますが・・・。
何とも奇想天外な話ですが、見ている内に、この物語の枠組みを受け入れてしまいます。美しいパリの街並みや厨房の様子など、CGのレベルが高く、音楽も良い。脚本も良く出来 . . . 本文を読む
朱川湊人著、新潮文庫刊
NHKラジオのラジオ文芸館で聞いた「いっぺんさん」は朱川さんの作品でした。氏の直木賞受賞作である「花まんま」は私の本棚で待機していますが、著書をまだ読んだことがありません。そこで、「いっぺんさん」と同じく短編集の本書を手に取りました。「アカシア商店街」を舞台にした、昭和の色が濃い7つの短編集です。
本書を読んだ印象で、著者は私と同年代、あるいは少し上かなと感じましたが、下記 . . . 本文を読む
1998年公開のアメリカ映画です。ローリングストーンズの楽曲と同名の邦題ですが、原題は、本作が「Fallen」でローリング・ストーンズは「Sympathy for the Devil」です。
悪魔が人から人へ、物理的に接触することで乗り移り、乗り移った人が死んでも、一時的に浮遊し、他の人に乗り移ることが出来る。乗り移られた人間が犯罪を犯し、死刑が執行されますが、その犯人を逮捕した刑事が主人公です。 . . . 本文を読む
田中希美男著、アスキー新書
2008年発行ですから、六年前の書籍ですが、当時は既にデジタル一眼開発の趨勢が決していたようで、内容は古びていません。初心者が読むのに適した、簡潔で要点を押さえた優れた書籍であると思います。
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URL => http://www.thisistanaka.com/
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2004年公開のシリーズ二作目となるアメリカ映画です。第一作と合わせて見ることで全体が十分に理解出来る様になっています。本シリーズの主演のユマ・サーマンを初めて見ましてが、癖のある顔で美形とは言えませんが演技が素晴らしく、本作の主演を見事に演じています。それにしても、埋められてしまって、どうするの? からの展開に笑ってしまいますが、ハードボイルド小説などでも見られるので良しとしましょう。第一作と同 . . . 本文を読む
A・トッドハンター著、文春文庫刊
本書は2005年に発行されましたが、原書はその数年早い時期だったのでしょうか。パリの高名なレストランで、現在はミシュランの2つ星しながら、出版当時は3つ星だったようです。アメリカ人のフリージャーナリストである著者は、フランスに奥さんと移住後に、タイユバンの厨房で体験的な見習いとして仕事を手伝い、やがてある晩、奥さんとタイユバンへ食事に出掛けます。
本書は、著者と奥 . . . 本文を読む
2003年のアメリカ映画です。以前から評判を聞いていましたが、単純なアクション映画と理解し興味を持たなかったのですが、何となく見てみたら・・・。これは凄い。気合いが入っており、荒唐無稽の物語です。面白ければ良い。理屈は要らない。そんな感じの映画ですが、白けることなくきちんと見せることは難しいと思います。成る程名作でした。
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道尾俊介著、角川文庫刊
映画「カラスの親指」の原作を書いているとのことなので、本書を手に取りました。ミステリーやホラーは好んで読みませんが、本書はその2つの要素がを含んだ短編集です。6つの収録作品のいずれもが、凝った構成です。緻密にプロットを構成しており、不安を抱きながら、そして、最後にぐさっという感じで・・・。才能に恵まれ、研鑽を積まれてのこととは思いますが、読み進めるのが楽しみな作者が増えまし . . . 本文を読む
2003年公開のアメリカ、イギリス、アイルランドの合作映画です。現代のロンドンに突如出現したサラマンダーが人類を滅ぼそうとしている2020年が映画の舞台です。生き延びて仲間を率いている主人公は、サラマンダーたちが自滅するのを待っていました。ところが、そこに軍隊が登場し・・・。
少ししくじるとB級映画になってしまいそうですが、しっかり作り込んでいて大人の鑑賞に耐える作品です。演出も良いのですが、実力 . . . 本文を読む
大田垣晴子著、新潮社刊
大田垣さんの楽しい温泉巡り。北は北海道登別市の登別温泉から、南は鹿児島県霧島市の妙見温泉まで、14カ所を巡り歩いての紹介文とイラストです。1つの温泉で幾つも入ります。びっくりするぐらいです。それぞれの泉質や雰囲気をイラストを交えて紹介しており、観光ムック本より、イメージが掴みやすいかも知れません。それにしても日本人は、本当に温泉が好きなのだなぁ、と思いました。
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2013年公開の『ホビット』三部作の2作目です。一作目を見て面白かったので、楽しみにしていました。最近のこうした映画は、CGのレベルが高く、作り物として見る意識が薄れてきました。第一作目が、物語の序章であったため、説明的な場面が多いのですが、本作は、いきなり冒険の場面から始まり、ハラハラドキドキの連続です。文句なしに楽しめる作品です。
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ジェセフ・メン著、講談社刊
サイバー犯罪の暗部を、アメリカ人とイギリス人の二人を軸に明らかにしています。私は、ネット(サイバー)犯罪者は、アメリカなどの情報技術先進国に多いのかと思っていましたが、本書によれば、東欧、ロシア、中国あるいは中東地域の国民が多いとのことです。サイバー犯罪に必須な専門知識を理解し使いこなす才能を持っているものの、国が豊かでないため、国内では、その才能を発揮する機会が無い。 . . . 本文を読む
2012年公開の日本映画です。ある宗教団体の教祖と、そのボディーガードに雇われた3人の男の物語です。単純なストーリーですが、フラッシュバックの手法を取り、次第に事の真相を明らかにして行き、最後に謎めいた結末を用意しています。本作は出演している俳優達の演技を楽しめます。イイ感じでした。
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大場秀章著、岩波新書刊
1989年発行の古い本で、その前年に、著者が中国の調査隊に、日本人としてただ一人参加した、崑崙の調査行の概略を記した書籍です。著者は植物学者ですが、調査隊は、自然地理学、地質学、地形学、生物学の四班編制で、日本車のランドクルーザーや中国製の車両で、正に秘境を調査に出掛けます。
秘境とは行っても、広大なユーラシア大陸の東西を結んだシルクロードの天山南路に沿って存在する昔からの . . . 本文を読む
2014年公開の日本と韓国の合作映画です。同名小説が原作で、アメリカの作品のようなテイストを感じました。俳優陣がしっかりした演技をしており、娯楽作品として一級です。主演の西島秀俊さんは、初めて見ましたが、存在感を感じました。また、真木よう子さんが短いながら出演していますが、この人の存在感はそれを上回っていました。不思議です。
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