大場秀章著、岩波新書刊
1989年発行の古い本で、その前年に、著者が中国の調査隊に、日本人としてただ一人参加した、崑崙の調査行の概略を記した書籍です。著者は植物学者ですが、調査隊は、自然地理学、地質学、地形学、生物学の四班編制で、日本車のランドクルーザーや中国製の車両で、正に秘境を調査に出掛けます。
秘境とは行っても、広大なユーラシア大陸の東西を結んだシルクロードの天山南路に沿って存在する昔からの都や解放団農場を起点として調査に当たっています。川に橋がなく、しかも、水が急に増水したりして難渋します。しかし、本書では、そうした労苦を淡々と記述しており、むしろ、未知の土地への好奇心と探求心が強く出ています。
フィールドの調査が研究の基礎となっていることから、著者のような学者にとって、こうした困難は研究に伴う出来事に過ぎないのかも知れません。
本書の中で大きな発見とされているのは、発見された鍾乳洞が、形成後、入力記して現在に至った経緯が上手く説明できない、とのヶ所でした。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/大場秀章
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評価は4です。
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1989年発行の古い本で、その前年に、著者が中国の調査隊に、日本人としてただ一人参加した、崑崙の調査行の概略を記した書籍です。著者は植物学者ですが、調査隊は、自然地理学、地質学、地形学、生物学の四班編制で、日本車のランドクルーザーや中国製の車両で、正に秘境を調査に出掛けます。
秘境とは行っても、広大なユーラシア大陸の東西を結んだシルクロードの天山南路に沿って存在する昔からの都や解放団農場を起点として調査に当たっています。川に橋がなく、しかも、水が急に増水したりして難渋します。しかし、本書では、そうした労苦を淡々と記述しており、むしろ、未知の土地への好奇心と探求心が強く出ています。
フィールドの調査が研究の基礎となっていることから、著者のような学者にとって、こうした困難は研究に伴う出来事に過ぎないのかも知れません。
本書の中で大きな発見とされているのは、発見された鍾乳洞が、形成後、入力記して現在に至った経緯が上手く説明できない、とのヶ所でした。
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