この家を手当てし、契約を済ませ、補修し、荷物を入れ、足りない家具を購入しといった引越しが全て終わり、最初にこの家に泊まったのは数年前の4月の中旬だった。
岬は東京に比べると、花がちょっと遅れる。
家の入り口にある3本の大き目の桜は満開を過ぎていて、庭の小さな桜はもう葉桜になろうとしていた。
岬での始めての花見は諦めて、部屋の住み心地を楽しみながら、さて目玉の檜風呂はって風呂場に来て驚いた。
風呂場の窓ガラス一杯に八重桜が咲いていて、窓を開けると風呂の上まで枝が着そうなくらい。
ここにしてよかった。
うん、これぞ求めていた終の棲家だって実感が湧いた。
でしょう、「願わくば、花の下にて春死なん、、、」って実践できそう。
でもこのあたりからいろいろとおかしくなってきた。
今思うと、このときが最高だったんだと思う。
岬は東京に比べると、花がちょっと遅れる。
家の入り口にある3本の大き目の桜は満開を過ぎていて、庭の小さな桜はもう葉桜になろうとしていた。
岬での始めての花見は諦めて、部屋の住み心地を楽しみながら、さて目玉の檜風呂はって風呂場に来て驚いた。
風呂場の窓ガラス一杯に八重桜が咲いていて、窓を開けると風呂の上まで枝が着そうなくらい。
ここにしてよかった。
うん、これぞ求めていた終の棲家だって実感が湧いた。
でしょう、「願わくば、花の下にて春死なん、、、」って実践できそう。
でもこのあたりからいろいろとおかしくなってきた。
今思うと、このときが最高だったんだと思う。