この色彩感覚。
見ていてすごいと思うのですが、私はどう考えても、こんな風な合わせ方はできないのですね。
ところが、和服を着なれた人たち、特に昔の合わせの感覚を持った人たちにはできるのですね。薄絹を合わせて行く、下の色、更に見えないはずのその下の色が上の色に深みを加えて行く。この感覚はよほど訓練しないとできないものなのでしょうか。
例えば、着物にとんでもない色の帯を持ってくる。えっと思うと、意外とそれが合うのです。なぜでしょうかって聞くと、見えにくいけど先染めの色が同系色だからとか、合う色だからなんて言うのですね。
逆にただ、表面だけの色合わせだと、合うはずの色が深みがなかったりするんですね。
日本人の色彩感覚は凄いものがあります。
幕府が贅沢禁止令で着物の材料、そして色まで指定して決めた時に、町人たちは許可された茶、灰色で、その微小な差異を楽しんだ。それが四十八茶、百鼠。茶色にも48の、そして灰色にも100の変化ができるんだってね。
今も昔も、役人の考えることって、、、
専門家なんでしょうけどね~