夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

海洋画 

2016年02月01日 09時57分14秒 |  岬な日々


オランダは海洋画で有名でした。

岬も海の町、な~んか海に関する絵画、美術工芸なんかないかな~、世界的に影響を与えた作品なんてのがあるともっと面白いけどなんて思いましたが、実はあるんですね。
我が家からほど近い行元寺というところにある欄干の彫、波の伊八という彫師の作品ですが、この作品、葛飾北斎の「富嶽三十六景」の中の「神奈川沖浪裏」の波の原型になっているのですね。
ちなみに、オランダの友人の作家もこの「神奈川沖浪裏」をモチーフに版画を作っております。もっとも彼の作品には、波を下るサーファーが描かれておりましたけど、、、
この彫、私は写真を持っておりませんので、こちらの画像を見てくださいね。毎度のことですが、リンク先から戻られる時にはブラウザーの戻る矢印を押してください。
彫師の波の伊八をもっと宣伝しようと、岬では「伊八丼」なんてのをだしてますけど、はてどこまで売れているのやら、ご成功をお祈りしますね。

ところでこの絵(このシリーズというか、彼の作品全般)、ヨーロッパに渡り、美術家たちに大きな影響を与えているんです。
浮世絵っていうと、すぐに絵画、ファン・ゴッホなんて連想を与えますけど、この絵はドビッシーがラ・メールを作るときのインスピレーションを与えたなんて噂されておりますんですよ。私が実証したわけじゃないんで、興味がある方は自分で調べてみてくださいね。
日本趣味はとっかかりの時代がジャポネズリ、、もう少し根を張った時代がジャポニズムなんて呼び方をされてますけど、絵画、音楽、そして工芸、建築、、、ヨーロッパのいろんな面に影響を与えたんです。
そしてその影響を受けた作家、作品群ってのは日本人にも馴染みが深いのでしょうね、日本人好みのものが多いですよね。ガウディの建築、エミール・ガレのガラス作品、アルフォンス・ミューシャのポスターなんて大好きですもんね~ 血が呼ぶんですかね?
ちなみに、アール・ヌーボーってのはもちろんこの影響を受けているんですけど、そのあと、社会が大量生産の時代に突入すると、もっと環境にあった嗜好が強く出てきて、直線的、簡潔なデザイン(工場生産に合いますものね)のアール・デコなんてのに向かっていくんですよね。
なんてことを、仕事を離れて何十年になりますのでもう朧な記憶で書いております、、、(-_-;)

海の町、岬。そんなところにいても、毎日の行動範囲はせいぜいチビ散歩の中での、田んぼのあぜ道



そして、引き籠り御用達のベランダからの「定点観測」
構図的には、オランダ海洋画の伝統を引き受けているんですけど、、、、、、仕方ないですね、才能ないんだもん。



周りにいろんなものがあっても、(´;ω;`)ウゥゥ