おいちゃんは岬に秋が無いといふ、
ほんとの秋が見たいといふ。
チビ太は驚いて周りを見る。
言わずと知れた、高村光太郎の「あどけない話」からのもじりですけど、、
ほんと岬には秋が来ない。
秋の風物の、紅葉も岬では冬にしか来ない。
岬の紅葉のピークは年が明けてから、、
それもただ葉っぱが茶色く枯れてしまうってのがほとんどで、山や林が赤や黄色に染まるなんてのは望むべきもないんです。
海洋性の穏やかな気候と、照葉樹林帯、、、岬の持つ大きな魅力なんです。それを享受していて、相反する紅葉までなんてのはあまりにも望みすぎというのは分かってはいるんですけど、岬の秋の大きな空洞ですね~
もちろん、「名にし負わば」のモミジは我が家の庭でも赤くなってきているんですけど。
このモミジは若葉の秋から赤(というか赤茶色というか)いんです。
私としては、緑の若葉のモミジが欲しいのだけど、、、新緑の時も、緑葉が赤く色づくのもいいもんですよね~
そのほかには、私が鬼門としているハゼの葉っぱ。こちらも少しづつ紅葉した葉が増えてきております。散歩道にもたくさん生えておりますけど、私はかぶれるんですよね~ だから大きく避けて通らなきゃ。
とにかく、岬には秋はない。
春夏冬なんです。春夏冬、、、なんて読むかお分かりですか。秋がない⇒「あきない」=飽きない、、、商売の極意なんだそうです。もっとも、我が家の近くには春夏冬という中華料理のお店があるんですけど、こちらは「しゅんかとう」って読ませています。
小鳥遊を「たかなし」と読ませるのと同じですよね。小鳥が遊んでいるなら鷹はいない、だから「たかなし」、、なんだそうです。
こんなのもありますよ。上野の櫛屋、、、十三屋さん。く(9)し(4)は苦死につながるからって、足して13なんです。
ほんらい言葉ってのはみんなが分かる記号であるはずだけど、小さな国で、同じ文化を共有してきたわが国にはこんなことけっこう多いですね~