夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

有朋自遠方來不亦樂乎

2012年01月15日 07時55分24秒 | 日記


ネットを貼るだけで、外にはでないおいちゃんですが、今日は久しぶりに人が来るというので、おいちゃん、にこにこしております。
都の辰巳キョンぞ住むって世捨て人を気取っていても、まだまだ完全には枯れていないのですね。

ところで、今日のお客様。
アレクサンドリアの図書館を知らしめるべく活動されている方。たしかにこの図書館、学術的には大変貴重な存在であったわけだし、意義のある活動だけど、すごくマイナーですよね。
こんな方々の活動があるから、いろんな貴重な物が後世に残されていくのでしょうけど、一時期、うっすらと関係を持った自治体なぞのなんでもかんでも「(数値での)評価」で価値づけられる土壌では育ちにくいのでしょうかね。でも役所がそれをやらなきゃ民間ではもっと難しい。

普通に企画を持ち込んでも、費用と来客数だけで判断されちゃいますからね。トップに上げてもらってやっとその枠から外れるのだけど、それが本当に大変なのですよね。

とはいえ、どこかで評価しなきゃならないと言うのも事実なんですけど。


話は戻って、図書館。
このブログでときどき取り上げているのが古事記や日本書紀、万葉集。
それよりも1000年も前の施設ですよね。
アレクサンドリアに思いをはせて、、、、
なんて言いながら、行ったことないのにねぇ、
ブックマークのピアニストのお姫様が演奏会を開かれていたんでした。

もちろん往時は一流の学者を集めた立派な王立の研究センターだったのですけど、どうも私の頭の中には砂漠の崩れ落ちた洞窟に粘土板が置いてあるなんてのをイメージがあって、あそこでどんなコンサートなんて疑問符を頭に描いていると、今の図書館はとてつもなく近代的な図書館なんですよ。
そうやって再建され、その意義を誇る、さすがに、西洋文明の宝箱だけのことはありますよね。

友人も、以前お会いした時も、コンテンツさえ出来上がれば、出版されるかどうかはどうでもいいなんて言う出版企画を持ち込まれていた。
私みたいな下賤の民には理解不能なお仕事だったけど、当時の通産あたりからの助成金で賄われていたみたい。こんな仕事は今はもう無理なのでしょうか、、、
でも、あのころはそんな活動が夢だったんです。
だって、展覧会であれ、ステージ企画であれ、レジデンス企画であれ、コンテンツを立てるところが一番面白くって、止められないのですよ。
実際に動き出すと、事務的な仕事ばかりで、関係者とけんけんがくがくばかり、肉体的にも、精神的にも参ってしまうのが現実。
ところが、何かまた新しいコンテンツを思いつくと、、、どうにも抗えないのですよね。。。
それで仕事になるのなら夢だけど、それだけで放りだしたら、誰も、何も出来上がりはしない。あの当時の私のおかれた場所が悪すぎた。

これでも文化催事が入場者数で判断されたら、カラオケばかりをやってりゃいいじゃないですかなんて悪口を言いながら、その意義とか、自治体の持つ啓蒙活動の役割を説明していたはずの私でさえ、金がないって言われ続けると、ついつい物質的な費用対効果ばかりを口にする私の現実、、、
もう少し目を上げて物を見なきゃいけませんね~








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2 コメント

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図書館 (赤い風車)
2012-01-15 22:00:01
アレクサンドリアの図書館は、当時の一流の学者と書籍を集めた英知の殿堂でした。
図書館も英知の塊ですよね。
そこへお勤めだったとは、羨ましい。
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Unknown (ume)
2012-01-15 19:46:59
図書館と聞いただけでわくわくしますね。(昔図書館に勤めていたことがあるので)

話は変わりますが、六義園のそばにこんな文庫があるので、4月に枝垂桜を見に行った帰りに寄ろうと思っています。
http://www.toyo-bunko.or.jp/museum/guidance.html
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