今朝のブログで香りがあると言われる花なのに私はそれを感じないものを書いておりましたけど、
これもその一つでした。
「栴檀(せんだん)は双葉より芳し」(たしか平家物語に出てると聞いたことがありますけど)
古来より知られている話ですけど、この栴檀は白檀のことで日本には生えておりません。
もっとも本家の栴檀は双葉の頃は匂いがないそうです。
今、栴檀(せんだん)と呼ばれている花は、昔は楝(あうち)と呼ばれていて、こちらも香りはありません。
妹が見し 楝の花は散りぬべし
我が泣く涙いまだ干なくに
万葉集 5-798
山上憶良
妻が見ていた楝の花はもう散ってしまっただろうな、私の涙はまだ乾いてないのに、、
妻がなくなり、それに続いて田方皇女の訃報に接して大伴家持によって詠まれた歌(5-793)に対する、家持の親友だった山上憶良の返歌。
の気持ちとあわせて・・・🌼(*_*;
だからこの詩が目に付いたのかな?
チビ太くんも散歩の途中でクンクン鼻をうごめかせてこの香りをかいだでしょうか。
散歩の途中のお庭にもあるんですけど、そういえば今年はまだ花を見てません。どうしたのかな?