夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

石壁精舎還湖中作

2009年01月11日 21時12分27秒 |  漢詩を長崎弁で


出谷日尚蚤
入舟陽已微
林嶽斂瞑色
雲霞収夕霏

   谷を出でて日尚はやく
   舟に入りて陽已に微なり
   林嶽 瞑色を斂め
   雲霞 夕霏を収む

谷から出てきたときは、まだ朝だったけど
舟に乗り込んだときには、もう陽は陰ってきた
森や谷は暮れなして
雲や霞は夕焼けの光を吸い込んでしまった

   謝霊運の石壁精舎還湖中作(石壁精舎より湖中へ還る)の一部


この詩の本題は、最後にある

意適理無違
  私の心は満ち足りて、自然の法則にそむかず、無理がない

というところにあるのですけど、、、
はて、そこまで悟りを開けるには、私は何回人生をやり直さなければならないでしょうね。



朝、出かけてきたとばってん、
船に乗ったときにはもう夕暮れになっとった
森や谷は暮れてきて
雲や霞が光を吸いこんでしもうた


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2 コメント

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普通の人は (赤い風車)
2009-01-11 23:11:36
誰だってそうだと思います。
天才だけが悟りの境地に入れるのでしょうし、だから戦争も、諍いも、後悔も、人間がいる限りなくならないのでしょうね。
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翻って自分は... (芝桜)
2009-01-11 22:37:31
そういう境地に達すれば、人生をあれこれ思い悩むことなどなく、また皆がそうであれば、この世から争いごとなどなくなるでしょうに。

でも私はものすごく不様に、思いっきり悪あがきして、後悔だらけの人生を終えるのだろうな、と今から思っております。
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