狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

神戸人脈と簡保の宿疑惑

2009-02-16 06:22:21 | 県知事選

 

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14日のエントリーで小泉発言に関し次のように書いた。

「今後も事情を知るはずの森元首相と鳩山総務相の発言に注目したい。」

そしたら早速昨日の日曜日の各局のトーク番組には鳩山総務大臣が登場し吼えまくった。

現役の総務大臣が「かんぽの宿の入札はインチキでカラクリがある」とテレビで公言したということは大変な問題なはずだ。(15日のTBS「時事放談」)

日本郵政とオリックス側が白紙撤回で済む問題ではない。

入札に不正があれば当然西川社長の処分は免れないだろうし、本人が言うとおり公明正大であれば、鳩山総務大臣の商取引への不当介入介入であり、鳩山大臣の責任も問われねばならぬ。

そして鳩山発言の次に森発言を期待したら、今朝のテレビ欄を見ると、想定どおりのことが起きた。

森元首相がTBS「みのもんたの朝ズバッ!」やテレビ朝日「スーパーモーニング」などワイドショーに掛け持ち生出演して何か発言するらしい。

午前6時現在、森発言を確認できないが、小泉発言直後、食い下がる記者団に

「どけ!」「うるさい!」

と激怒をモロ演出したが、「ひからびたチーズ」で大芝居を打った森氏が一体何を発言するのか興味深い。

森氏は小泉発言の前日(11日)麻生首相の「当初は郵政民営化に反対だった」発言に対して「当初は郵政民営化に賛成のものは誰もいなかった」と麻生首相を擁護していた。

小泉発言前後をの関連発言を時系列で記するとこうなる。

小泉発言(12日)の前日(11日)、竹中前元総務大臣は、TBS「みのもんたの朝ズバ!」に緊急生出演して「かんぽの宿疑惑」について弁明した。

そのときみのもんたに聞かれて、テレビ出演の前に小泉氏と会った、と話した。

そして、麻生首相の「当初は民営化反対だった」発言に対する小泉氏の反応を聞かれて、竹中氏はこう話していた。

「基本的には笑っていましたよ」

と、小泉氏が激怒している様子ではなかった。

かんぽの宿疑惑について得意の弁舌で縷々反論していたが・・・。

「かんぽの宿のは一括売却で雇用を維持する」という付帯決議のため高くは売れない。 雇用を度外視して不動産だけだったらもっと高く売れる」という竹中氏の反論は、

一見(聞)納得できるようにも思えるのだが、雇用の維持に関して沖縄の「那覇かんぽの宿(那覇レクセンター)」を、以前よく利用していたので分かるのだが、

水泳教室、レストラン、売店等々ほとんどの職員は外部に委託した会社の社員であり、かんぽの宿の正社員はほとんど出勤していない元郵政省の天下りではなかったか。

外部委託した水泳教室等の外部会社の職員なら解雇もなにもないだろう。

竹中氏の「雇用維持の付帯決議がなければ、高く売れたでしょう」には、現場を知るものにとって何の説得力もない。

さらに、みのもんたが「1万円で売られ、6000万円で転売された鳥取県のケース」をパネルで持ち出した。

⇒ 1万円で取得、6000万で転売 かんぽの宿鳥取岩井 

この件に関しては、竹中氏はすかさずみのもんたに同意した。

「確かにこれは酷いが、これは郵政公社時代に行われたもの。だから民間人の西川さんを社長に迎え民営化が必要だったんですよ。何でも一緒くたでは郵政会社が可愛そうです」

みのやコメンテーターの与良正夫毎日新聞論説委員は、これに説得され納得していたが、

一寸待って欲しい。 

日本郵政公社とは民営化に移行するための民営が前提の公社であったはず。

くだんの物件売却当時の2007年3月の総裁は民間会社の商船三井社長・会長の生田正治氏だった。

わざわざ民間会社から招聘した民間人総裁が売却当時の責任者だった。

翌月、生田総裁を引き継いだのが現在の西川善文日本郵政社長だから、「かんぽの宿鳥取」売却当時、民間人主導の郵政民営化は既にスタートしていたはずだ。

立て板に水の竹中氏の弁明につい説得されてしまうが、昨日のエントリーで書いた野中広務氏がふと洩らした一言が気になった。

「郵政民営化の利権に群がるハゲタカがらみの疑惑は西川氏から遡って生田氏の時代から神戸人脈を解明しなければならない」

生田、西川、宮内と神戸人脈を辿ると、日本郵政株式会社の取締役に奥谷禮子女史ザ・アール社長の名が連なっているのが一際目を引く。

当時、日本郵政株式会社の人事を発表する竹中大臣のコメント。⇒総務省 竹中総務大臣閣議後記者会見の概要 平成18年1月17日(火)

奥谷女史といえば最近の「派遣切り」騒動でテレビに露出しまくっている元スッチーの神戸人脈のマドンナである。

神戸人脈のマドンナ奥谷女史は生田総裁のとき郵便局の接客教育を自分の会社で請け負う契約をしている。

そして日本郵政株式会社に移行するや底の取締役にも就任している。

奥谷女史に関してネット上では色んなウワサが飛び交っているが、それはともかくウィキペディアに

「1990年8月20日、第二級強盗罪容疑でニューヨーク市警察に逮捕されている。(朝日ジャーナル1991年1月4~11日号)」と記載されている人物が以下のような政府の重要審議会の委員をしていることには何かひっかるものがある。

以下奥谷女史の華麗なる役職をウィキから抜粋引用する。

現職

日本郵政ローソン楽天野球団各社の経営諮問委員会委員[経済同友会幹事、独立行政法人国立新美術館運営協議会評議委員、神戸市市長諮問委員会委員、神戸市神戸経済特区研究会委員、WOWOW放送番組審議会委員、エンジン01文化戦略会議幹事。

過去の公職

厚生労働省労働政策審議会臨時委員(労働条件分科会会員)、郵政省郵政審議会委員、内閣府未来生活懇談会委員[国土交通省交通政策審議会委員通商産業省産業構造審議会委員、通商産業省航空機宇宙産業審議会委員、内閣府規制改革会議委員、公正取引委員会「21世紀にふさわしい競争政策を考える懇談会」会員。

実に見事な経歴である。

奥谷女史が政府関係の公職を多数務めている理由は、小泉氏と懇意の仲であることも大きく影響しているといわれており、規制改革関連の審議会長を多数務めた宮内氏とも懇意である。 

15日の「時事放談」での野中広務氏の「神戸人脈疑惑」について解明すべきだと語ったが、かりにも過去に政府の要職も勤めて人物がテレビ放送で「神戸人脈に疑惑あり」と公言したことは重要である。

マスコミが「神戸人脈」については触れたがらないのは何故か。

やはり小泉氏の激怒は「かんぽの宿疑惑」から「神戸人脈疑惑」に発展するのを恐れてのことだったのか。

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