狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

太平洋の奇跡サイパンの戦い

2011-02-15 20:41:54 | ★パンドラの箱訴訟

竹野内 豊
 『実在した大場大尉を演じるに当たり、サイパンの戦地を訪れたいと申し出た。「戦争を体験していない自分がどうやって兵士を演じられるのか。役作りのしようがなかった」。現地で見たのは、おびただしい弾痕、そして小さな洞窟だった。「本当に狭い所なんですが、そこに十数人が身を潜めていたと聞きました。その証拠に、地面が当時唯一の食料だったカタツムリの貝殻で、びっしりと覆われていた」。それを見た時、当時の人々の息づかいを感じたという。「胸を引き裂かれそうな気持ちになりました。この空気感を、スクリーンから伝えなきゃいけないと思った」

 兵士役の俳優たちとともに、軍事訓練も受けた。2週間の訓練だったが、他に仕事があって最後の3日間しか参加できなかった。「他の方々は、もう出来上がっていて、全然ついていけない。たった1日で声がかれてしまった。不安でしたが、やるしかなかった」。撮影中、平山監督からは「それじゃ武士に見えない」と声が飛んだ。「その都度、身が引き締まる思いでした。平山さんの厳しい指導がなければ、とてもじゃないけど演じきれなかった」』

ご参考
竹野内豊:「尊ぶという言葉を忘れないで」 映画「太平洋の奇跡」公開

唐沢寿明(タイでの撮影について映画パンフレットより)
  「やはり日本では戦場を体感して演技するのは難しいし、向こうへ
行くと弾は空砲ですけれども銃はすべて本物を使用しますから。
日本でモデルガンを遣うのとは迫力がまったく違って、撃つと体への
反動も凄いんです。乱射すると、銃の反動で体が負けそうになりましたよ。

本文

◎読売新聞/太平洋の奇跡―フォックスと呼ばれた男―」主演 竹野内 豊

誇り高い兵の魂感じた

「現場からホテルへ帰る車に乗った瞬間に、みんな気を失ってしまうような過酷な撮影でした。でも、ラヨーンは狭い所なので、どこに行っても誰かと会って、自然に信頼関係ができたのは良かったです」=鈴木毅彦撮影
 日本軍玉砕後のサイパンで、少数の兵士と民間人を率いて最後まで米軍に立ち向かった大尉がいた。実話を基に描く戦争大作「太平洋の奇跡―フォックスと呼ばれた男―」(平山秀幸監督)が公開中だ。主演は竹野内豊。戦場の兵士になりきる迫真の演技を見せた。(小梶勝男)

 撮影は、タイ・パタヤ湾近くの町ラヨーンにあるジャングルをサイパンに見立て、夏の2か月間、オールロケで行われた。「体感で40度以上、やけどしそうな暑さ。じっとしていてもどんどん体から水分が出て行った」。敵への総攻撃の場面では、脱水症状になった。「カットがかかっても立ち上がれない。体じゅうがつってしまって。でも、しょせんは疑似体験。実際は正面から実弾が飛んでくるわけで、それを想像すると、すべてを捨てなければ戦えないと思いました」


大場大尉(竹野内豊、右)は木谷曹長(山田孝之、左)らとともに、16か月もの間ジャングルに立てこもり、民間人を守りつつ米軍を翻弄する
 第2次大戦末期。大場栄大尉は、玉砕で上官を失った少数の兵士、そして民間人を指揮し、サイパン島最高峰のタッポーチョ山に潜んで米軍への抵抗を続ける。やがて米軍は彼を「フォックス」と呼び、畏敬の念を抱くようになる。

 実在した大場大尉を演じるに当たり、サイパンの戦地を訪れたいと申し出た。「戦争を体験していない自分がどうやって兵士を演じられるのか。役作りのしようがなかった」。現地で見たのは、おびただしい弾痕、そして小さな洞窟だった。「本当に狭い所なんですが、そこに十数人が身を潜めていたと聞きました。その証拠に、地面が当時唯一の食料だったカタツムリの貝殻で、びっしりと覆われていた」。それを見た時、当時の人々の息づかいを感じたという。「胸を引き裂かれそうな気持ちになりました。この空気感を、スクリーンから伝えなきゃいけないと思った」

 兵士役の俳優たちとともに、軍事訓練も受けた。2週間の訓練だったが、他に仕事があって最後の3日間しか参加できなかった。「他の方々は、もう出来上がっていて、全然ついていけない。たった1日で声がかれてしまった。不安でしたが、やるしかなかった」。撮影中、平山監督からは「それじゃ武士に見えない」と声が飛んだ。「その都度、身が引き締まる思いでした。平山さんの厳しい指導がなければ、とてもじゃないけど演じきれなかった」

 日本の敗戦を実感し、投降を呼びかけられながら、大場大尉たちはなぜ山を下りなかったのか。「撮影を終わった今も、当時の方々の誇り高い魂は、現代の我々ではとうてい理解できないと思います。でも、理解はできなくても、その魂は確かにそこにあったんだと、感じることはできました」

(2011年2月18日  読売新聞)

(サイパンのたたかい、Battle of Saipan)とは大東亜戦争(太平洋戦争)中、1944年6月15日から7月9日に行われたアメリカ軍と日本軍のマリアナ諸島サイパン島における戦い。ホランド・スミス中将指揮のアメリカ軍第2海兵師団、第4海兵師団、第27歩兵師団が斎藤義次中将が指揮する日本軍第43師団を潰滅させ、サイパン島を占領した。

http://eiga.com/news/20110214/25/竹野内豊主演「太平洋の奇跡」興収20億突破へ絶好の滑り出し

2011年2月14日 20:31
興行ランキング1位に登場した竹野内豊主演「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」 興行ランキング1位に登場した竹野内豊主演
「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」
(C)2011「太平洋の奇跡」製作委員会
[拡大画像]

[映画.com ニュース] 竹野内豊の主演映画「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」が、2月11日に全国300スクリーンで封切られ、公開3日間で観客動員33万1967人、興行収入約3億9045万円の大ヒットスタートを記録。国内興行ランキングに初登場で1位に君臨した。

同作は、日米開戦70年特別企画として元米海兵隊員ドン・ジョーンズが発表した「タッポーチョ『敵ながら天晴』大場隊の勇戦512日」(絶版)を映画化。太平洋戦争の激戦地サイパン島で、わずか47人の兵力で米軍4万5000人を神出鬼没な戦略で翻ろうし、畏敬の念を込めて“フォックス”と呼ばれた実在の人物・大場栄大尉と、米軍側のハーマン・ルイス大尉、双方の視点で描く。

パソコンと携帯を使ったアンケートによれば、客層は男女比62対38で男性が中心。年齢別では50代が最も高く32.2%、次いで40代の27%と、史実に基づくストーリーに共感を抱くシニア層が興行をリードする展開となった。男性を中心にしたシニア層からの厚い支持も奏功し、休日だけでなく平日の動員も期待できる息の長い興行が予想される。

平山秀幸監督とチェリン・グラック監督が共同でメガホンをとった同作は、すでに英国、アイルランド、ドイツ、オーストリア、スイスでの公開が決定している。さらにフランス、ベルギー、オランダなど多数の国と配給を交渉中。「日本人としての誇りを忘れてはならない」と強く訴えていた竹野内の願いが、実現する日はそう遠くない。

(映画.com速報)

 

Subject: マーチャンメルマガ「映画『太平洋の奇跡ーフォックスと呼ばれた男』を観て


2011年2月16日2時10分17秒 水曜日

「太平洋の奇跡ーフォックスと呼ばれた男」という映画を観た。アメリカとの戦争中激戦地の一つであったサイパン島で、たった47人の兵力で4万5千人もの米軍を翻弄した実在の人物、大場栄大尉を描いた作品である。米軍は大場大尉のことを畏敬の念を込めて「フォックス」と呼んでいたという。


 映画は物量豊富な米軍に対して貧弱な装備で壮絶な戦いを繰り広げる日本兵や貧しい生活をしている日本の民間人を描くと同時に、大場大尉の指揮官としての苦悩や的確な判断力、指導力を表現していた。サイパン島守備隊である第43師団が玉砕した後も大場隊はタッポーチョ山を拠点にゲリラ化し日本軍の降伏後も遊撃戦を展開、米軍の説得工作にも「上官の命令がない限り闘う」姿勢をくずさなかった。しかし、ついに1945年11月27日、天羽馬八陸軍少将の正式の降伏命令を受け投降することとなった。同年12月1日大場隊47名は戦死者に対し3発の弔銃を捧げ慰霊をした上で軍装を整え日章旗を掲げ隊列を組んで軍歌を歌いながら行進・下山し投降する姿に惚れ惚れするような日本人らしさを感じた。投降式典において大場大尉は投降の証として自身の日本刀を抜いてアメリカ軍に渡す、さぞや悔しかったろうと思うと、涙が溢れて止まらなかった。

 私は戦争を美化する気持ちなどさらさらないが、日本を守る、日本人を守るためにこんなに苦労して戦った先輩たちが居たことに、今に生きるわれわれは感謝し、子供たちに教えていかなければならないと思う。アメリカと戦争したことさえ知らない子供がいるというのは大人が悪い。調べると、大場大尉は復員後会社の社長や愛知県蒲郡市の市議会議員を務め平成4年に亡くなっておられる。

コメント

「海兵隊は方便」の余波

2011-02-15 06:25:19 | 普天間移設

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鳩山前首相の「海兵隊は方便」発言で躍り上がって喜んだ沖縄2紙も、一夜明けてよく考えてみたら、ルーピーの発言に一喜一憂する己の愚かさに気がついたようである。

昨日(14日)の沖縄タイムスは、一変して怒り心頭の記事満載! 一面と社会面トップで悪態つくだけではたりないのか社説とコラムまで動員して ルーピー首相を罵倒する記事。

ちなみに琉球新報も社説で万死に値する大罪」と最大級の鳩山批判をしているようだが、精神喪失状態の殺人が罪にならないのと同じように「ルーピー状態」の言動は大罪どころか罪にもならないのではないか。 

その証拠にあの国税庁さえ巨額脱税を訴追しなかったではないか。

それを大上段に構え、あれこれ大騒ぎする新聞の方がおかしいと思うのだが・・。

沖縄タイムス[大弦小弦](2011年2月14日)
2011年2月14日 09時28分      


 「政界の宇宙人」が本物の宇宙人に思えてきた。その言動に触れれば触れるほど、普通の人とは違う空気を吸っているように映る

▼鳩山由紀夫前首相。普天間飛行場移設問題のインタビューで、在沖米海兵隊の意義について「抑止力」という言葉を使ったのは「方便」だった、と答えた。県民へ説明するために後付けした理屈のようだ

▼ちょっと待ってくれ宇宙人、いや鳩山さん。普天間の県外国外移設が頓挫した揚げ句の説明にしては軽率すぎないか。かつての国のリーダーとは思えぬ思慮のなさ。基地の重圧に苦しむ県民の心を逆なでするもので、受け入れがたい

▼広辞苑によれば、「方便」は仏教に由来する言葉。「衆生を教え導く巧みな手段。真理に誘い入れるために仮に設けた教え」とある。しかし、世間ずれした宇宙感覚に、そんな深い意味が込められているとは仏様も思うまい

▼「うそも方便」のような知恵も感じられぬ単なる言い逃れだ。しかも普天間問題が袋小路に入り込んでいる時期に、「方便」を持ち出す無感覚。菅政権もさぞかし肝を冷やしているだろう

▼一問一答では、真摯(しんし)に受け答えしているようにも読めるが、過去と照らし合わせると、政治家としての不誠実さが透けて見える。もはや発する言葉が無重力状態である。あまりに軽く、遠い。(平良哲)

                                             ☆

沖縄タイムは一面、社会面トップだけでは飽き足らず、コラムや社説でも鳩山前首相に罵詈雑言を浴びせかけているが、それでも足りずに「海兵隊不要説」の仕掛け人とも言える屋良朝博論説委員兼編集委員が一面に登場し、「海兵隊『解』はある」という論考を掲載している。

ところがその何処を読んでもまともな「解」らしきものはなく、わずかにそれらしきものは次の二つの既述のみである。

(1)「海兵隊を運ぶ艦船は長崎県佐世保にある。地上・航空両部隊をセットで本土移転すればいいことだ。

(2)機動展開力に富む海兵隊が沖縄にこだわる必要はない。国外移転や部隊ローテーションを工夫するなどさまざまな検討が可能だ。

先ず(1)長崎県佐世保の艦船を利用する案だが、地政学的に言えばこれはあくまで朝鮮半島の有事を考えた場合に限定される。沖縄が一番懸念する台湾有事を視野に入れた場合長崎から出動するより沖縄から出動する方が有利であることは下記の地図で確認するまでもないだろう。

沖縄から台湾までの距離は鹿児島より近い。

中国が台湾併合のため有事を引き起こすという沖縄にとっては喫緊の想定も、中国を母国と慕う沖縄タイムスにとっては口が裂けても話題にできないのだろう。

(2)のローテーション説については、「日本の安全保障は日本全土で負担すべき」という説に従っているようだが、地政学的視点の欠如した噴飯ものの論である。

ちょうど一ヶ月前のコラムで沖縄タイムスはローテーション論と大同小異の「くじ引き移転説」を書いている。

  金口木舌 2011年1月13日 

 昨年10月に小欄で紹介したカタログ誌の「通販生活」(カタログハウス)。前号の「普天間基地はアメリカが引き取ってください」の文言が耳目を集めたが、今月発行の春号も目を引く
▼表紙には枕17個を積み上げた写真。同社の昨年売り上げ1位の商品だ。全国で人気なのに、わずか17個の購入だったのが宜野湾市。「安眠できる幸せとは、メディカル枕でも安眠できない沖縄県民の犠牲の上につくられていたのだった」と表紙は記す
▼「ゆえに通販生活としては、沖縄県民の『普天間県外移転要求』をつよく応援しないわけにはいかないのだ。普天間基地はアメリカに引き取ってもらおうよ。それがムリなら、クジ引きで本土の都道府県に移転しようよ
明快な主張は早くもメールやツイッターで反響を呼んでいる。「表紙がこれだけ話題になるのは今までにない」と編集部の平野裕二さん。「表紙から政治ネタなんて」という批判もあるが、「よくぞ書いてくれた」との評価が7割以上だ
▼同誌は時折、表紙で強いメッセージを発する。高浜原発の即時停止を求めたこともあった。「今後も何らかの形で沖縄の基地や日米安保問題を取り上げていきたい」と心強い
▼先日の来県で県外移設の再検討を拒んだ岡田克也民主党幹事長。枕を高くして眠れない実態を知るためにも、一度基地の周りで寝てみるといい。

                                                            ☆

 那覇から大阪、東京よりも中国の海軍基地の方が至近距離にある。

沖縄の地政学的位置を見れば「くじ引き分担論」がいかにばかげたまやかしであるかは自明である。

 

 【おまけ】

も考えずに発言する愚かな人物の発言で、新聞が三日も一面トップを飾るのもおかしなものだが、沖縄タイムスはルーピー首相に裏切られてのがよっぽど悔しいのか、「方便発言」の波紋がまだ続いている。 

本日(15日)の沖縄タイムスの大見出しはこれ。

★一面トップ

事、方便発言に困惑

二面トップ

方便発言に政界動揺

       ☆

 実に三日続きで一面トップが「方便」の記事

当初は「最低でも県外」を信じていたばかりに、可愛さあまって憎さ百倍という気持ちだろうが、

いい加減にして欲しいね。

 

                                                           ☆

 東條由布子憂国講演会のご案内

演題:語る「開戦前夜」

東條英機は戦犯なのか、昭和殉難者なのか。今だから語れる、家族のみが知る開戦を決断した祖父東條英機の知られざる真実。

講師プロフィール

東條英機の長男・英隆の長女。NPO法人環境保全機構理事長

日時:227日(日)

開場:1800  開演:1830

場所:県立博物館・美術館(博物館講座室)

入場料:1,000

主催:東條由布子講演会実行委員会

お問い合わせ:運営事務局 仲村雅巳 09019421675

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