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沖縄タイムスから八重山教科書関連の記事が消えてから久しい。
報道によれば、昨日(12日)までに、県教委は政府の閣議決定を真っ向から否定する報告書を提出する予定のはず。
ところがここ数日の沖縄タイムスは教科書問題など忘れてしまったかのように「世界のウチナーンチュ大会」関連の記事満載で、本日の紙面にも教科書関連記事は一行の記載もない。
【追記】17:17
見落としていたが八重山教科書関連でこんな記事があった。
⇒情報公開審査会を石垣市が設置へ
新聞が静かになったなったのを援護するつもりか、QABテレビ(沖縄タイムス系列)が昨夜、八重山教科書問題の特集を放映した。
現在県教委が追い詰められている閣議決定については全く触れず、8月23日の協議会のボイスレコーダーを入手したことを鬼の首を取ったような大騒ぎ。 QABテレビは沖縄タイムスと同じく最初から「教科書は専門知識を持つ教員が採択すべき」という妄想、というより違法な採択手法を是としているのがよくわかる。 当然の流れとして文科省の指導の下、従来の違法な採択方を改革しようと立ち上がった玉津石垣教育長のことを「稀代の大悪党」のような描き方をしている。
まぁ、それはそれで充分笑える番組ではある。
QABテレビ 10月12日(映像を見ると、いかにも重大問題のようなナレーションの割には、臭いだけで実を伴わない屁のような内容)
リポート 八重山の教科書採択協議会 議論尽くさず
Qリポートです。八重山地区の教科書問題は、国や県の指導・助言がなされないまま、1ヵ月以上過ぎました。未だ解決の糸口さえ見えない教科書問題ですが、今回、QABでは会議録と音声データを入手し、協議会での内容が見えてきました。
玉津会長「今度の会議も8名でしっかり、中身のある審議をお願いしたいという風に思っております」
8月23日。八重山採択地区協議会の冒頭で挨拶をする玉津協議会会長。今回、八重山採択地区協議会は玉津会長の主導のもと規約を全面的に改定。協議会から突然、学校現場の経験のあるメンバーをはずしました。
さらに、協議会の開催を前に現場の教師たちが専門的な視点で教科書を調べ、ふさわしい教科書を推薦する制度を廃止しました。
この規約改定について、元教員や学校関係者などから「現場の声が、教科書に反映されない」と反対の声があがっていました。しかし、玉津会長は採択には問題ないと反論しました。
玉津会長「協議会の委員の皆さんが、しっかりと教科書を調べて研究して、協議会の委員がその責任と権限で選定するそれが出来る委員を入れ替えたと。」
しかし、今回QABが入手した8月23日の会議録とそのとき録音された音声データ。はじめに、協議会のメンバーが分かっては困るとの意見から、教科書の投票は無記名で行われことが決まります。
さらに、国語の教科書を選ぶときに、玉津会長は協議中には教科書の名前はできるだけ伏せて推薦するように要請します。各委員から推薦した教科書について意見が述べられるなか、ある委員からこんな意見が。
委員「これを何のために言っているのか。どういう協議に資するためものでなければ、時間の無駄ですよねえ。」
玉津会長「ここで思いっきり議論していこうということではないと私は思っております。私たちお互いがですねぇ、こういう観点から私は教科書を選びましたよという意思表明だと思っている。」
その言葉のとおり、注目されていた歴史の教科書の部分は、およそ30分に渡り各委員の意見が飛び交い、選定が行われた結果、帝国書院が答申されます。
しかし、次に行われた公民の教科書の選定の協議は10分足らずで終了。投票の結果、育鵬社が答申されました。数学を選ぶ作業に入りますが、その直後にある委員が疑問を投げかけます。
委員の疑問に対して、議論を打ち切ろうと玉津会長。しかし委員は、育鵬社の教科書を選んだ理由について追求します。そしてこの委員から、今回の協議会の根底を揺るがす発言が飛び出します。
委員が暴露した「教科書を見なくても見たと言えばいい」という玉津会長の発言。教科書を選ぶ立場にある協議会が、実際は機能していなかったことをうかがわせます。
結局、協議会ではなぜ育鵬社が選ばれたのか話し合いが行われることはありませんでした。今回の協議会の内容について、玉津教育長は「今は答えられない」とコメントをしています。
会議録などからは、協議会そのものがしっかり行われていなかったのではないかと疑問が多くあります。玉津会長をはじめ関係者からは何が協議会で行われたのか、説明が求められています。
☆
突っ込みどころ満載の特集番組だが、問題の本質からは外れるので一々反論しないが、後で紹介する昨日12日の八重山日報が偶然に反論した結果になっている。
是非お読みいただきたい。
得意顔で非公開のはずのボイスレコーダーを暴露している平良守弘氏はPTA関係者となっているが、実際は石垣市職員で「すぐやるか課長」という立派な肩書きを持つ公務員である。 その公務員が非公開の会議を無断でボスレコーダーに盗録しテレビで公開したら公務員の守秘義務に違反しないのか。 盗録の内容はともかく公務員の盗録と公開が大問題であることだけは間違いない。
でその内容だが、問題の発言は23日の会議中の発言ではなく一ヶ月ほど前にしたというもの。
それも玉津氏と平良氏の2人だけの「言った言わないの」問題であり、反対派急の先鋒の慶田盛氏、大田氏等は一切聞いていない。
一ヶ月前に玉津氏がその発言をした音声の録音でもあればともかく、これは平良氏が23日の会議で意図的に仕組んだ録音といわれても仕方がない。 いずれにせよ大勢には何の影響も及ぼさない言いがかりに、赤い脳ミソの三上智恵女史が必死に喰いつこうというお粗末劇。 過去に行われた「現場を知る専門家の教員」が一方的に行っていた違法行為を「正義」とし、それを正常化しようとする玉津教育改革を「悪の権化」と見ると思考停止したスタッフが、ボタンの欠け違いが作り上げたデタラメ番組ということが出来る。
前にも八重山教科書問題の報道合戦で、沖縄各紙の記者の資質に関し、沖縄タイムス、琉球新報、八重山毎日新聞の沖縄3紙がイデオロギーの呪縛から逃れきれず、問題の本質から外れたトンデモ記事の羅列なのに対し、八重山日報が1人県民の知る権利を守り中立的な記事を書き続けたと書いた。
八重山日報も閣議決定で一件落着と判断したのか、この数日教科書関連記事は紙面から消えていた。
昨日12日は主筆の仲新城記者が「記者の目」として、各紙がピント外れの論評をしている教科書問題に鋭く切り込んで、取材者の視点で問題の本質を見事に抉り出して見せている。
これを読めば八重山教科書問題の全てがわかると言ってもいいほどの秀逸な論評である。
■八重山日報社 10月12日
記者の目
拡大版
教科書問題は騒動の勃発以来、2ヶ月以上が経過したが、騒動の大き
さの割には、実のある議論が進まない。育鵬社の公民教科書採択に反
対する議論に、強引な論法が目立つのも一因だ。
♢1種絞り込みの是非
過去の教科書採択では、調査員(教員)が各社の教科書を順位付け
し、第1位の教科書を「採択教科書」として協議会に答申していたこ
とが当時の資料で判明している。
これを「1種絞り込み」という。順位付けが認められている県内他
地区の調査員も、上位2〜3社の教科書を推薦するのが常で、1種絞
り込みまでは行っていない。好ましくないことは県教育委員会も認め
ている。
しかし、育鵬社版に反対する人たちからは「調査員が教科書を1冊
に絞り込んでいたというのはうそだ」と主張する声がある。根拠は
「かつての調査員がそう証言した」からだという。調査員はいわば当
事者であり、好ましくないとされる1種絞り込みを否定するのは、当
然と言えば当然かも知れない。少なくとも現存する資料は「1種絞り
込み」が現実に行われていたことを示している。
問題なのは、1種絞り込みによって、調査員が事実上、教科書を選
定していたことが「うそだ」と否定されてしまうと、話がそこで終
わってしまうということだ。このあり方が是なのか、否なのかという
前向きな議論につながらない。
♢「実質的な論議なかった」
育鵬社版の教科書を選定した8月23日の八重山採択地区協議会に
ついて「公民教科書の審議が数分ほどで、実質的な議論や討議がな
かった」と批判する声がある。議事録が公開されていないのにそう断
言できるのも本来は奇怪な話だが、その通りだと仮定しよう。実質的
な議論がなかったことが悪い、というのであれば、9月8日に行われ
た全教育委員の協議で、東京書籍版を「採択」したときの議論はどう
だったか。
「調査員が推薦した教科書だから」「現在使用されている教科書だか
ら」という理由で、やはり実質的な議論もなく、たいした時間もかけ
ずに東京書籍版に軍配が上がった。これは議事録を待つまでもなく、
会議そのものが公開されたから、傍聴しにきた人はみんな目撃してい
る。同じように議論がないまま選定された教科書なのに、東京書籍版
は善で育鵬社版は悪、という論法は奇妙だ。
♢調査員の推薦
騒動の勃発当初から、現在に至るまで育鵬社版に反対する強力な根
拠とされているのが「調査員が推薦していない教科書」だという指摘
だ。これも冷静に考えてみるとおかしい。調査員の推薦がない教科書
は選んではいけないというのであれば、最初から3市町が一緒になっ
て調査員を委嘱し、調査研究だけでなく選定までお願いすればいい。
調査員の選定を追認するだけの協議会は、廃止したほうが話が早い。
結局、問題は「育鵬社版は八重山地区の教科書としてふさわしいの
か、ふさわしくないのか」の1点に絞られるべきで、調査員が推薦し
たとか、しないとかは本質的な話ではないと考えられる。
教科書のあり方に対する本質的な議論ではなく、現在の議論は単な
る悪者探しに陥った。「玉津博克教育長が悪い」「協議会委員が悪
い」「調査員が悪い」といういがみ合い。市教委の関係者は「こんな
状況だと将来、協議会委員も調査員も、引き受ける人がいなくなる」
と危ぶむ。教科書問題が保革の政争の具になっているからだ。
(仲新城誠)
見出し
「親の存在が大切」
高橋教授が講演
教科書問題で勉強会
育鵬社版の問題指摘 弁護士 井口博さん
■八重山毎日社 10月12日
情報公開・個人情報審査会設置へ
石垣市 議事録非公開の不服申し立てで
教科書問題条例施行後初めて
教科用図書八重山採択地区協議会の議事録など教科書問題をめぐる
情報開示について石垣市は、市教委の非公開決定に対して市民から出
ていた不服申し立てに対処するため、情報公開および個人情報保護審
査会の設置を準備していることが11日、分かった。し総務課による
と、人選のメドが立ち、現在は日程を調整している。審査会が設けら
れれば、2002年4月の条例施行後初めて。非公開決定の理由が妥
当かどうかが焦点となる。
不服申し立ては藤井幸子さん(63)=石垣市登野城=が、公開を
請求した11年7月22日までの協議会の総会、役員会、協議会の議
事録が非公開となったことに対して行った。
市教委は8月8日、条例第7条第4号(オ)の「公開することによ
り、行政の公正かつ円滑な執行に著しい支障を生じることが明らかな
情報」に当たると判断、「教科用図書の採択は静謐(せいひつ)な環
境で行われることが望ましい。議事録等の公開は、教科用図書の採択
が決定してから行う」として非公開を通知していた。
これに対して藤井さんが9日、不服申し立てを行い、市教委は10
月3日付けで審査会に諮問した。諮問に先立ち、藤井さんは、不服申
し立てから2ヶ月近くも放置されたとして、法的手段も辞さないとの
通知書を提出していた。
条例は、実施機関の諮問があれば、調査審議するための審査会を置
くと規定。委員5人で、学識経験者から市長が委嘱する。総務課は、
情報公開に詳しい研究者や弁護士ら3人を予定している。
審査会は市教委に非公開となった文書の提示を求めることができる
ほか、不服申し立ての当事者や市教委に意見書、陳述などを提出させ
ることができる。
情報公開に詳しい前津栄健氏(沖縄国際大学大学院教授)は「非公
開になった理由書、それに対する反論書を出してもらい、両方がそ
ろって審査することになるので結論を出すまでには最低でも3回の審
査が必要になる」と話し、結論(答申)が出るまでには一定期間を要
するとの認識を示している。
☆
本土で活動の場を失った左翼活動家が沖縄に住みついて「プロ市民」として住民を扇動する話はよく聞くが、今回の八重山教科書問題で「市民代表」として何度も新聞に登場する藤井幸子氏こそ石垣市に住みついた本土活動家の典型ということが出来る、
藤井氏はかつて日本共産党公認で、大阪で衆議院選挙や摂津市長選挙に立候補したバリバリの左翼活動家。
現在は「いしがき女性九条の会事務局長」という肩書きで自衛隊が休養のために石垣港に入稿しても、市民を扇動し抗議活動の先頭に立っている。
さらには「沖縄戦の史実歪曲を許さず沖縄の真実を広める首都圏の会(略称:沖縄戦首都圏の会)」や「沖縄平和ネットワーク・首都圏の会
」そして「子どもと教科書全国ネット21」などの左翼団体と連携を取り八重山教科書問題では「市民の声」捏造に大活躍をしている。
⇒八重山教科書:「市民の良識勝利」に安堵
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