狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

メア氏告訴は選挙運動?

2011-10-27 08:07:54 | 八重山教科書採択問題

よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします

 

【動画あり】伊波前宜野湾市長 ケビンメア氏を刑事告訴 QABテレビ

伊波洋一前宜野湾市長が、アメリカ国務省のケビン・メア前日本部長の著作で名誉を傷つけられたとして、26日、那覇地検にメア氏を刑事告訴しました。

26日午前、伊波氏は弁護士とともに那覇地方検察庁を訪れ、告訴状を提出しました。伊波氏は告訴状の中で、2011年8月に出版されたメア氏の著作、「決断できない日本」で、事実と異なる記述により、名誉が傷つけられたとして、刑法の名誉棄損罪として立件するよう求めています。

問題となっているのは、「日本政府が普天間第2小学校を移転させようとしたが、一番反対していたのは伊波氏だった。彼は小学校の危険性を政治的に利用していた」などの記述で、伊波氏は全くの虚偽であり、個人的社会的に名誉を傷つけられたと話しています。

伊波氏は会見で「これらの記述は、私への侮辱と名誉棄損だけではなくて、普天間飛行場問題の解決に真摯に取り組んでいる宜野湾市や宜野湾市民、沖縄県や沖縄県民への侮辱と名誉棄損にもあたると考えております」と話しました。

伊波氏は、今後、民事訴訟を起こして、謝罪や損害賠償を請求することも検討しているということです。

              ☆

伊波洋一前宜野湾市長のメア氏刑事告訴は選挙運動のパーフォーマンスである。

安里現市長の長期入院で年内辞任の噂が持ちきりだからである。

宜野湾市長公務復帰遅れで波紋

 

2008年12月、ブログにより「婦女暴行」を告発され大浜前石垣市長は、市議会でも追及され、2008年12月、3人の弁護士や支援団体とともに記者会見を開き、那覇地検に名誉毀損で刑事告訴した。

だが、告訴状は那覇地検では門前払いを受け、刑事告訴は不発のままうやむやになったことは記憶に新しい。

結局「ブログ告発」の内容は所轄の八重山署の事情聴取により事実と認定されており、当然名誉毀損の請求は却下された。

だが、3人の弁護士が付いていながら門前払いが予見できなかったはずはない。

市議会で「何故告訴しないか」と追い詰められた大浜前市長、門前払いを想定しながらアリバイのために刑事告訴したというのが真相のようである。

この場合、刑事告訴でなく、民事で「名誉毀損」を提訴したらどうなっていたか。

訴状の宛て先は那覇地検ではなく、那覇地裁になるのでほぼ無条件に受理される。

原告も否応なしに法廷の場に立たざるを得なくなる。

それを避けたかった大浜市長はあえて民事を避けて刑事告訴にしたとすれば、全てアリバイ作りだったことがわかる。

 

さて、長々と過去の例をぶり返したが、昨日伊波洋一前宜野湾市長がメア前米国務省日本部長を名誉毀損で刑事告訴した件も、大浜前市長の刑事告訴と同様のアリバイ作りの匂いがしてならないからである。

報道によると民事訴訟も視野に入れているというが、これも真偽が疑わしく、刑事告訴さえ地検に正式受理されるかどうか疑わしいのである。

控訴状を見ていないので正確ではないが、報道にようるとメア氏の著書に記されている次の部分だという。

≪日本政府が普天間第2小学校を移転させようとしたが、一番反対していたのは伊波氏だった。彼は小学校の危険性を政治的に利用していた≫

手元にあるメア氏の著書「決断できない日本」の伊波氏について記述したページを見ると、169頁の「『危険な基地』を利用」と題する章から172頁まで4頁にも及んでいる。

読んだ感想としては宜野湾市民の筆者が見てもメア氏の記述は正当と思われ、少なくとも伊波前市長が「世界一危険」な小学校を政治利用したことは紛れもない事実である。

「日本政府が普天間第2小学校を移転させようとした」かどうかはさておいても、「世界一危険」な小学校を喧伝したのは紛れもない事実であり、そんな危険な小学校を放置することは国の指導よりも、事情を一番知る市長が何はともあれ、率先して移転の音頭をとるのが市長の義務であるはずだ。

ところが伊波市長の側から国や県に移転の打診をしたり、市長自ら移転のための募金等の旗揚げをした形跡はない。

その気になれば直ぐにでも実行できる移転は放置しながら、実行不可能な基地撤去を叫んで毎年渡米し直接交渉と称し」門前払い(文字通り)されて恥を晒したことは、県民なら周知のことである。

仮に那覇地検が正式受理したとしても名誉毀損で立件するのは困難であると見られている。

公人である市長を私憤ではなく公憤で告発し、それを名誉毀損で罰するのは困難だからという。

そもそも、今回の刑事告発は近々予想されている宜野湾市長選挙に臨むための事前運動だという噂もある。

伊波氏の後釜で宜野湾市長に当選した安里市長は健康を害して長期入院中であり、市政復帰は困難とされ近々辞任の噂が流れっている。

知事選で敗北して以来、「基地撤去のシンボル」の座を稲嶺名護市長に奪われた感のある伊波氏が)宜野湾市長の座に返り咲きを)っているというのは宜野湾市民の間では公然の秘密である。

だとしたら今回の刑事告訴自体が伊波氏の政治利用ということになる。

伊波氏の目論見としては天敵ともいえるメア氏を刑事告訴し、メアバッシングでは実績のある「発狂新聞」の援護射撃を受けて合法的無料の選挙運動を展開し、万が一起訴になっても市長に当選したら公務多忙を理由にソッと告訴取り下げをするつもりなのだろう。

昨日のエントリーのタイトルを「メア氏は勝訴する」と書いたが、実際は刑事告訴は地検で門前払いの可能性もあり、だからと言って民事で提訴する可能性は限りなく少ないと」いうのが正鵠を射た表現だろう。

【おまけ】

次の記事は、 沖縄の米総領事時代のメア総領事と伊波市長のバトルだが、伊波市長の理不尽な抗議に対し、メア氏が正論で対応しているのがよくわかる記事だが、こんなとき沖縄紙が使う常套句が「無理解」とか「県民の神経を逆なで」などの感情的文言である。

"無理解”メア氏 「近くに建設許す宜野湾市に疑問 琉球新報2008年7月12日      

基地の危険性とは別に周辺での自治体の建設基準に疑問を示すケビン・メア在沖米総領事=11日、浦添市の在沖米国総領事館
 ケビン・メア在沖米総領事は11日の定例記者会見で、伊波洋一宜野湾市長が米軍普天間飛行場は米軍内部の安全基準に違反すると指摘しているのに対し「基地外の建設を制御する安全基準で、逆に滑走路の近くの基地外になぜ、宜野湾市が建設を許しているのかという疑問がある」と答えた。強制的に接収され、建設された米軍基地の成り立ちを踏まえない配慮を欠いた11日の「メア発言」に、伊波市長や宜野湾市民からは「無理解」「(住民とは)逆の発想」と憤りが噴出した
 米軍普天間飛行場は、米軍内部の安全基準に違反しているとする伊波市長の指摘に「逆に滑走路の近くの基地外に、なぜ、宜野湾市が建設を許しているのか疑問」と反論したケビン・メア在沖米総領事。
 基地外の建物建設について「米政府は日本の基地外の建設に何も権限がない。日本政府と県と市がコントロールしているので、米側は何もできない。普天間の滑走路の南の進入灯の近くにタワーができているが、これも安全の面で米側からはよくない。でも米側からは何もできない」と日本側の責任であることを強調した。
 普天間移設で仲井真弘多知事が日米両政府が危険だとして移設合意したとしていることに「特別に危険だとは思っていない。周りの住民に騒音問題と危険性に懸念があるとよく認識して移設する方がいいと決めた」と説明し、危険なために移転するとの認識ではないことを強調した。
 県議会で辺野古への移設に関連して反対決議の動きがあることには「野党が過半数になったことは米軍再編に影響があるとは思っていない」と述べた。普天間代替施設の沖合移動要求や、現飛行場の危険性除去について「日本政府から提案はない」と説明した。
 普天間飛行場の危険性除去については「合同委員会で常に各基地の運用を協議する場で、安全性をいつも調整している。特別に普天間に関する協議会を開く提案はない。一番安全なように努力する必要は分かっているし、今までもやっている」と取り組みを強調した。

 

よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします

コメント (5)

やはり「井戸端会議」は無効だった、八重山毎日が報道

2011-10-27 06:36:00 | 八重山教科書採択問題

よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします

 

昨日の文科大臣の発言で、いささか色褪せた昨日の八重山毎日の記事を紹介する。

八重山毎日の論調が変わった。

先日の住民訴訟についての社説もそうだが、最近「不都合な事実」を報道し始めた。

沈没前の船のネズミが事前に察知して逃げ出すという話しを聞くが、八重山毎日もこの数日空気を読んで、「発狂2紙」と同じ論調を続けて、「極悪複合体」と集団自決をするのは避けたいのだろう。

■八重山毎日新聞 10月26日

市教委
全員協議の議事録作成なし
「事務局位置づけ定かでない」

 中学校公民教科書に東京書籍を採択し9月8日の全教育委員協議の
議事録について
石垣市教育委員会は25日までに、「協議の場の位置
づけが不明であり、事務局の位置づけについても定かでない
」とし
て、市教委で作成する予定のないことを明らかにした
。市民の情報
公開請求に回答した。音声記録については会議が公開だったことか
ら公文書公開の手続きをとらずに提供した。
 
9月8日の全員協議について玉津博克石垣市教育長と崎原用能与那
国町教育長は3市町教委の合意がなかったとして無効を訴えており、
国も無効との見解を示している。
無効の根拠の一つとして「事務局
の位置づけがなかった」ことが挙げられており
、今回の情報公
開請求への対応はこれに沿ったものとなった。

            ☆

これまで発狂2紙と揃って、9月8日の全教委協の協議が有効であると主張したが、やはり何の法的根拠もない「井戸端会議」で教科書採択を議決するのはおかしいと気がついたのだろうか。

やはり「極悪複合体」の尻馬に乗って地獄への道を暴走するのは怖いのだろう。(笑)

それにしても目が覚めるのが遅すぎはしないか。

当初から全教委協の協議は無効と主張していた八重山日報はさておき、有効と主張して憚らなかった「発狂2紙」がこのニュースをスルーしているのには「想定内」とはいえ失笑してしまう。

メア発言に関して八重山日報に、発狂新聞には決して掲載されることないと思われる秀逸な読者の寄稿があるので以下に紹介する。



■八重山日報 10月26日


寄稿 宮良長和

                 
ゆすりたかり
 
 ケビン・メア氏が沖縄はゆすりたかりの名人と言ったとか言わな
かったとか。ケビン氏が言わなかったのであれば、沖縄人である
私が言う。
これまで政府は腫れ物に触るように、基地を我慢してもらう為に多
大の援助をして沖縄の機嫌をとってきた。各種の公共工事、東洋一
の水族館、二千円札、莫大な基地料~~~大学院大学はどうなった
のだろうか。さて沖縄中が基地は迷惑、すべて速く撤去してもらい
たいと考えているのかと思っていたのに、先日の新聞によると山原
では基地返還すると土地料が入らなくなるから、返さないでくれと
の要請があるという。日常生活に差し障りなければ、何時までも借
りてもらって基地料をもらいたいとの魂胆がみえみえである。
 先日の本土の新聞に誰かが書いていた。空母を2、3隻建造して
東シナ海に浮かべ基地の代わりにすれば、沖縄の基地をなくす事が
出来るのではないかと。そうなれば沖縄中大騒ぎになるだろう。基
地はいらないが基地料だけは何時までも欲しいというのが本音だろ
うからである。それにしてもこのような国の存亡に拘る重大事を、
一地方都市の判断を仰がなければどうにもならないとは、民主主義
の行き過ぎではないか。
 沖縄のゆすりの条件は第二次大戦で散々な目に遭い、それだけで
なく、住民を守らなければならない軍人からも被害を受けた、今は
地理的な条件から基地を押し付けられているというのである。成る
程そういう軍人も居ただろう。死ぬか生きるかの瀬戸際に立てば、
何処の国の人間でも特別な人を除いてはそうなる。
 本土も安泰だったわけではない。広島、長崎では何十万の人々が
原爆で焼けただれて死んだし、殆どの都市は焼夷弾で焼き払われた。
戦争でひどい目にあったのは何も沖縄の専売特許ではないのである。
 ついでに平和憲法遵守、軍備反対の人々にも一言。それだけで平
和が保たれるには、世界各国の人間がお互いの権利を尊重し、法を
遵守する事が前提である。然るにとなりの中国はどうか。あれだけ
広大な領土を持ちながら、となりのチベット、ウイグル、モンゴル
をいじめ併合しようとして、各国と摩擦を起こしている。得れば得
るほど欲が増すとはこの事である。それだけで満足せず南シナ海も
全部自国の領海と称して東南アジアの国々から嫌われている。ロシ
アや北朝鮮の事は書くまでもない。
 人間が進化しない限り、現状の世界の中で平和を維持するには、
寄らば斬るぞとの決意と準備をしなければ、とても無理である。歩
く事さえままにならない年寄りでもこう言わざるを得ない、死にか
けているから怖いものはない。

■カンパ協力のお願い■

琉球新報の言論封殺に対し、徒手空拳で戦いを挑んでいるドキュメンタリー作家上原正稔氏の「パンドラの箱掲載拒否訴訟」の第4回公判が2週間後の11月8日(火)、午前11時より那覇地裁で行われます。

これまで皆様のカンパにより戦いを継続してきましたが、沖縄のマスコミから村八分状況の上原氏は現在闘争資金に不足をきたしています。

担当弁護士の先生も手弁当で支援して下さっていますが、打ち合わせ等をするにも交通費等の出費を無視できません。

沖縄の閉塞した言論空間に戦いを挑んでいる上原さんの訴訟にカンパ協力をお願いしております。

三善会は、平成23年1月31日に上原正稔氏が琉球新報社を提訴した裁判「パンドラの箱掲載拒否訴訟」を支援する為、皆様の支援金のご協力のお願いを致しております。

支援金は、裁判の支援・報告会・講演会等の開催や広報活動等に活用させて頂きます。
振込手数料につきましては振込者にてご負担下さるようお願いします。

--------------------------------------------------------------------------------
ゆうちょ銀行からの振込の場合
【金融機関】ゆうちょ銀行
【口座番号】記号:17010 口座番号:10347971
【名  義】サンゼンカイ.
--------------------------------------------------------------------------------
ゆうちょ銀行以外の金融機関からの振込の場合
【金融機関】ゆうちょ銀行
【店  名】七〇八(読み:ナナゼロハチ)
【店  番】708
【口座番号】普通:1034797
【名  義】サンゼンカイ.

 

よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします 

 

コメント