狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

「指揮権発動」をした菅直人首相、船長釈放「菅首相が指示」 前原元外相が証言 尖閣中国船衝突事件10年 主席来日中止を危惧

2020-09-08 15:07:36 | 外交・安全保障

 

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船長釈放「菅首相が指示」 前原元外相が証言 尖閣中国船衝突事件10年 主席来日中止を危惧

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産経新聞
 

インタビューに答える前原誠司元外相=3日、東京・永田町の衆院第一議員会館(酒巻俊介撮影)

 前原誠司元外相が産経新聞の取材に対し、10年前の平成22年9月7日に尖閣諸島(沖縄県石垣市)沖の領海内で発生した海上保安庁巡視船と中国漁船の衝突事件で、当時の菅(かん)直人首相が、逮捕した中国人船長の釈放を求めたと明らかにした。

旧民主党政権は処分保留による船長釈放を「検察独自の判断」と強調し、政府の関与を否定してきたが、菅氏の強い意向が釈放に反映されたとみられる

【写真】尖閣諸島沖で海保の巡視船「みずき」に衝突する中国漁船

 前原氏によると、国連総会に出席するための22年9月21日の訪米出発直前、首相公邸に佐々江賢一郎外務事務次官ら外務省幹部とともに勉強会に参加。その場で菅氏が公務執行妨害容疑で勾留中の船長について「かなり強い口調で『釈放しろ』と言った」という。

 前原氏が理由を聞くと、菅氏は同年11月に横浜市でアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議があるとして「(当時の中国国家主席の)胡錦濤(こ・きんとう)が来なくなる」と主張。中国側は船長の釈放を要求し、政府間協議や人的交流の中止などさまざまな報復措置をとっていた。釈放しない場合、胡氏が来日しなくなることを懸念したとみられる。

 前原氏は「来なくてもいいではないか。中国が国益を損なうだけだ」と異を唱えたが、菅氏は「オレがAPECの議長だ。言う通りにしろ」と述べた。前原氏はその後、当時の仙谷由人官房長官に「首相の指示は釈放だ」と報告した。

 当時の外務省幹部も「菅首相の指示」を認めた。菅氏は産経新聞の取材に「記憶にない」と答えた。

 事件は22年9月7日、尖閣諸島沖の日本の領海内で発生。中国漁船が海保の巡視船2隻に相次いでぶつかり、海保は8日未明に船長を逮捕した。その後、中国側はレアアース(希土類)の対日輸出停止や中国内での邦人拘束といった対抗措置をとり、那覇地検は24日、勾留の期限を5日残して船長を処分保留で釈放することを決定。那覇地検は理由として「日中関係を考慮」などと説明した。

 

【関連記事】

  • 安積明子

     | 政治ジャーナリストオーサー報告

    この事件は日中関係に重大な影響を与えた歴史的なものです。当時の総理が「記憶にない」はずはなく、具体的説明が必要。公文書問題のみならず、歴史的証言も保存と検証が必要です。当時の政権にはその責任があります。国民のみならず、後の歴史に対しても。

    為政者ならその覚悟が必要。権力を握ることだけが為政者ではありません。

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菅外交、ダレス特使の例、「安倍・外交特使」も、「次は菅さんに」 自民総裁選、安倍首相の一言で流れ 新政権でも影響力維持か

2020-09-08 05:15:41 | 未分類

 

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次期内閣とほぼ決まった菅内閣は、菅氏自ら安倍内閣を踏襲すると述べている。

「安倍複写版」と揶揄する向きもあるが、「ショートリリーフ内閣」で国民が安倍氏の健康回復を待って第三次安倍内閣を期待するのなら、いい意味の「安倍複写版」はベスト内閣である。

特に安倍氏が得意とした、外交政策では方針転換など考えられない。

むしろ、外国出張の首脳会談などでは安倍氏を「特任・外務大臣」に任命して、安倍氏が築き上げた国際的人脈を利用する手もある。

閣外特使は、米民主党のトルーマン政権で閣外から外交の専門家を特使にしたダレス特使の例がある。

Senator John Foster Dulles (R-NY).jpgダレスバッグで有名なJ・F・ダレスは共和党員でありながら、外交に詳しい経歴を認められ、民主党のトルーマン政権のアチソン国務長官の下で国務長官顧問に就任し、1951年前後何度も来日、吉田首相以下日本の外務官僚とサンフランシスコ平和条約の締結に努力し、日米安全保障条約の「生みの親」と言われている。

ダレスの先例を見る迄もなく、安倍首相が菅内閣の閣外にいても、重要外交問題に限り、「安倍特使」の利用は適材適所の理に適う。

ちなみにダレス特使は米国の次期アイゼンハゥワー政権(共和党)では国務長官に就任している。

ダレスバッグを持つダレス

ダレス国務長官は、共和党政権の国務長官時代よりも、民主党政権の国務長官顧問の時代の方が日本と深く関わっている。

1945年のポツダム宣言の後、サンフランシスコ平和条約と日米安全保障条約が締結されるまでの6年間、日本はアメリカの統治下にあった。その際、日本の独立に深く関わったのがダレス国務長官顧問。

日米安保の締結には当時の吉田茂首相と何度も条件について話し合いを行っている。もちろんダレス、つまりアメリカの主導で行われたわけだが、吉田茂とも概ね意見が一致していた。日米安保の草案をほとんどダレスが考えたことから「日米安保の父」と呼ばれている。

参考⇒安倍踏襲「菅ショートリリーフ内閣」、安倍首相の最終戦略、辞任にあたって安倍総理が示した“もう1つのこと”~敵基地攻撃能力の保有2020-09-02 

 

「次は菅さんに」 自民総裁選、安倍首相の一言で流れ 新政権でも影響力維持か

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時事通信
 

首相官邸に入る安倍晋三首相=3日午前、東京・永田町

 自民党総裁選で菅義偉官房長官優位の流れが早々にできた背景には、安倍晋三首相が辞任表明当日に漏らした一言があった。

【図解】自民総裁選は3者の争い  この一言が出馬に向けて菅氏の背中を押し、大半の派閥が菅氏に雪崩を打つきっかけになったとの見方は強い。菅氏が後継に選ばれれば、首相は次期政権でも一定の発言力を維持する可能性がある。

 「次は菅さんに任せたい」。任期途中で職を辞すると表明した先月28日、首相は周辺にこう明言した。「自分が言わなくても、菅さんの出馬を求める声が出るだろう」とも語った。

 政権批判を続ける石破茂元幹事長の後継阻止を目指す首相は、岸田文雄政調会長に禅譲するシナリオを長く温め、こうした意向を岸田氏に伝えてきた。しかし、岸田氏待望論は党内外で一向に高まらず、首相は辞任表明の前から「岸田さんで大丈夫か」「勝てるなら菅さんでもいい」と漏らすようになっていた。

 首相は31日、岸田氏と首相官邸で面会。総裁選での支援を求めた岸田氏に対し、「自分から個別の名前を挙げるのは控えている」として、岸田氏への「後継指名」はできなくなったと伝えた。  首相の意中の人は菅氏との一言は党内にじわりと広がり、首相による「事実上の後継指名」(ベテラン議員)との認識が醸成されていった。

 菅氏は出馬の判断について「誰にも相談していない」と説明している。だが、関係筋によると、首相の意向は遅くとも29日には菅氏に伝わっており、菅氏は同日に二階俊博幹事長と会談、出馬の考えを伝えた。二階派が菅氏支持の方針を30日にいち早く固めたのは「首相の意向を側聞し判断したのではないか」(党関係者)との見方がある。

 首相の出身派閥の細田派は31日に仲介者を介して首相の意向を伝えられ、菅氏支持を打ち出した。  首相の盟友である麻生派の麻生太郎会長は28日の辞任表明当日、官邸で首相と約30分間会談している。30日に岸田氏と面会した際、麻生氏は「首相の考えは大事だ」として、首相からの支持獲得が支持の条件だと通告。31日に岸田氏が空振りに終わったことを確認すると、菅氏を一致して推すよう派内に指示した。

 首相の説明によれば、辞任の直接の理由は持病の潰瘍性大腸炎の再発だ。ただ、内閣支持率が過去最低レベルに落ち込むなど、政権運営が行き詰まっていたことが首相の気力をそいだとの見方も根強い。首相周辺は「さまざまな批判がやまず、首相は精神的にまいっていた」と明かす。

 一方、辞任表明後、内閣支持率は大きく改善した。自民党の閣僚経験者は「首相の影響力はまだまだ大きい。菅氏が勝利すれば、人事についても首相に相談せざるを得ないだろう」と語った。 

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