「神の棄てた裸体」石井光太著を読んだ。
イスラーム世界の「性」について取材し書かれたものだが、読んだ印象は、
「これは作者自身がすべて体験したことなのか?」という疑問である。
なんだか、短編小説でも読んでいる感じだった。
ふらっとイランの片田舎に行って、ひとつの家庭に入り込み様々な質問を
投げかける…通訳も付けず、どうやって細かいやり取りを聞き取れたのか?
外国人など行かないイランの片田舎で、英語をはじめとする外国語を話す
人を見つけるだけでも大変なことなのに…。
すべての国で同様の手法で現地の人の中に入り込み取材をしているのだが、
その多くが偶然出会った英語を話す人を伴って…とか、とにかく偶然や親切
が多い。
もっとも、「話を面白くするのもノンフィクションの表現手段である」という
のもわかる。すべてのノンフィクションが事実に基づいた中立な立場に立った
記述であるということはありえないが、それでもそう思わせない手法というの
も書き手には求められるような気がしている。
「物乞う仏陀」は面白かったんだけれど…。
CENTER>
イスラーム世界の「性」について取材し書かれたものだが、読んだ印象は、
「これは作者自身がすべて体験したことなのか?」という疑問である。
なんだか、短編小説でも読んでいる感じだった。
ふらっとイランの片田舎に行って、ひとつの家庭に入り込み様々な質問を
投げかける…通訳も付けず、どうやって細かいやり取りを聞き取れたのか?
外国人など行かないイランの片田舎で、英語をはじめとする外国語を話す
人を見つけるだけでも大変なことなのに…。
すべての国で同様の手法で現地の人の中に入り込み取材をしているのだが、
その多くが偶然出会った英語を話す人を伴って…とか、とにかく偶然や親切
が多い。
もっとも、「話を面白くするのもノンフィクションの表現手段である」という
のもわかる。すべてのノンフィクションが事実に基づいた中立な立場に立った
記述であるということはありえないが、それでもそう思わせない手法というの
も書き手には求められるような気がしている。
「物乞う仏陀」は面白かったんだけれど…。
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