ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

91と38

2014-01-17 13:07:08 | つぶやき
小野田さん亡くなる。91歳だったそう。

戦後、終戦を知らずフィリピンで30年もジャングル生活をしていた
小野田さんである。近年は日本で講演などをしていたようで、てっ
きりブラジルに移住していたのかと思っていたので意外だった。

小野田さんと言えば、まっ先に思い起こすのは、同じような境遇で
グアムにいた横井さんかもしれないが、実は、小野田さんといえば、
この人を忘れてもらっては困るくらい重要な人がいる。

その人こそ、「鈴木紀夫氏」である。

彼こそがルパング島に潜伏中の小野田さんと最初に接触した日本人である。
彼はこの時、大学を中退したばかりの弱冠22だか3だった。詳しくは彼の
著書「大放浪、小野田少尉発見の旅」に書かれているが、彼は今でいう
バックパッカーの走りで、それまでにも数年かけてあちこち放浪してい
る。まだ、若くあどけない感じで、陽気な人柄が本を通じて伝わってくる。

小野田さん救出に一役買った彼は、その後、雪男を探しにヒマラヤへ
行くことに…。その後、結婚をするが定職には就かず、再び、雪男を
探しにヒマラヤに行き、そのまま遭難し、その2年後に遺体が発見された。
享年38歳であった。

その時、小野田さんは彼を偲んで、ヒマラヤまで足を運んでいる。

「大放浪、小野田少尉発見の旅」を読んだのは、かれこれもう20年も前
になるが、当時も今も小野田さんて言うと、なぜか彼を発見した鈴木氏
の方を思い浮かぶ…。

こうやって、どんどん戦争を知る世代がいなくなっていくんだな…。

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