ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

超適当

2018-08-26 21:53:07 | つぶやき
知人のネクタイ屋さんが、今日で店を閉めるというのでお別れの挨拶に行ってきた。

一時はお隣同士だったこともあった。ご主人は現在60歳、随分、年上だが、ちょい悪おやじのような身の軽さがあり、腰は低くないけれど、結して偉ぶらない人柄が好きで、時々、くだらない話を長々としたりする付き合いだった。説教や上から目線的な話にならない年上の方というのは、なかなか貴重なもので、ちゃんとこちらの話にも耳を傾けてくれるところもありがたかった。ネクタイ一筋30年、「小池百合子がクースビスさえ、言いださなければ、ここまで貧窮することもなかったはずだ!」と、度々、口にしていた。

今夏も、大雨に猛暑と続き、商売を取り巻く環境は結して良くなかった。私のところも懇意にしていた卸売業者の2社がこの7月で廃業した。

「これから、どうするんですか?」

と、ちょっと聞き難い質問をすると、「表向きには、運送業をやると言ってある…、けど、本当は、別のところで店をやることになっている。すでに契約も済ませてあって、開店は10月21日なんだ…。」とのこと。

かなり驚いた。場所を尋ねると、ここから歩いて15分のところだという。

でも、どうして表向きには、運送業って言わないといけないのかが理解できない。

すると、「閉店セールって一番売れるんだよ。でも、移転って言ってしまうと、インパクトが弱いだろ。これでいいんだよ。」「後日、うちの店を見つけて、なじみの客が来たら、その時はその時、適当なことを言って、また縁合って始めました、と言っときゃいいんだよ…」

と、超適当な答えだった。

つくづく軽い人だと思った。嫌いではないけれど…。

でも、ちょっと安心した。

転んでもタダでは起きない…、この精神って今の時代とても大事だと思う。

ぜひ、見習いたい。

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