ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

ケニア サファリ編(3)

2019-04-12 00:22:08 | 旅行(海外)
サファリ最後の日、この日は早朝6時出発、8時にはテントへ戻り、朝食。8時半にはナイロビに向け出発する。早朝サファリは眠いだけで終わったが、動物が元気に駆け回る光景が見られたのと、サバンナの朝日がとてもきれいだった。

ナイロビへの復路、1時間ほどしたところでクレーターロードを走行中、突然、「バン!」と何か破裂するような大きな音がして車が止まった。車内では「またかよ!」の声が…。
皆で外へ出る。昨日とは違う箇所だった。運転手が車の下へ潜り古いシートベルトらしきモノを使って補強する。そこからはさらに時速が遅くなり10キロにも満たない走りで、街道沿いの小さな町の修理屋さんに立ち寄る。途上国ではちゃんとした設備やパーツなどなくても、あり合わせのモノでどうにかこうにか直してしまう逞しさがある。この辺は尊敬に値する。

こんなことでもなければ立ち寄ることもない本当に小さな町に立ち寄れるので、私的にはうれしい。早々、散策。街道沿いにバラック作りの小さな商店が連なるだけの小さな町。いや、村か。その後ろにこれまたバラック作りの家が並ぶ。ヤギが離し飼いされている。外国人が珍しいのか、注目の的だ。特に東洋人の子供が珍しいのか、娘に話しかける人もたくさんいた。アフリカ人の普通の人は案外、フレンドリーではない。調子のいい奴はどこか胡散臭く、なにか企んでいるような人が多い。それはどこの国でも同じだが…。なので、アフリカではジロジロ見られるけれど、娘と一緒でも声がかかることはそれほどなかった。

40分ほどで修理完了。元のスピードに戻ったのでひと安心と思いきや、それから1時間後、再び、「ボン!」と大きな音。また、故障だ。皆で降りる。今度は重症そうだ。10分後、ドライバーが走ってくる同業者の車を止め始めた。この先、30分ほどのところで昼食を食べる予定になっている。そこまで止めた車に私たちを乗せ、先に行って食事をして待っていてもらう手筈だ。その間にドライバーは、再びどこか街道沿いの修理屋さんまで走り、そこで手直しして合流するらしい。なんとも場当たり的な感じがするが、ここまで来ると、こういうやり方でも物事が進んでいくというところが、まさにケニアなのだろうと、妙に納得してしまう。

案の定、昼食を食べ終わってしばらくすると、ドライバーが満面の笑みで「ジャンボー」と顔を見せた。「車はどう?」と聞くと「ノープロブレムだ!」と。再び、走り出すと、今度はほんとうにナイロビまで何事もなく走り終えた。7時間ほどで往路とあまり変わらなかったのが信じられないくらいだった。

ナイロビに戻り、スーパー寄り、それから夕食を食べに行った。食堂から外へ出ると真っ暗。ちょっと不安にもなったが、人通りのある道でホテルに戻った。

車のトラブル続きだったが、結局はどうにかなってしまうことで、そういうアバウトさの中でケニアの社会は回っているのだと確認できたような気がした。

こうしてサファリが終わった。
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