ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

ケニア サファリ編(2)

2019-04-11 00:58:17 | 旅行(海外)
ナイロビからおよそ6時間半、マサイマラに到着。

各自、テントに荷を降ろすと、すぐに夕方からのサファリに出発。私たちの車のリーダーはルーマニア人の大学の先生。大学の先生だけあって英語は完璧だし、なんとなく私たち日本人のシャイな特性を理解しているようで、それを組んであれこれ提案してドライバーに伝えてくれる非常に頼もしい方だった。後々も、この人がいてくれて本当に良かったと言う場面がたくさんあった。

出発すると、ひたすらサバンナに動物がいる光景が続く。

昔と違うのは、今は各車に無線が取り付けられ、動物の情報を共有しながらサファリを進んでいく。どこかの車がライオンを見つけたりすると、その情報が各車に入る。すると皆、猛ダッシュでその場所へ向かう。インパラやガゼルやシマウマのような草食動物は、そこら辺にうじゃうじゃいる。ゾウもキリンも結構、いる、やはり皆、観たいのは、ライオンやチーターのような肉食動物だ。

観れる確率は、それこそ運次第。あとは季節にもよるらしい。今は雨季前で、実のところそれほどいいタイミングではないらしい。それでも、早々、ライオンのファミリーに遭遇。しかも大接近できる位置だった。私のような、付き合いサファリの人でもちょっとはテンションが上がる。そして像も群れ。娘も妻も大興奮。ルーマニアの先生もご機嫌だった。私は疲労もあって「早くテントに帰って横になりたいなー」と思いながら観ていた。

ようやく日暮れ。キャンプに戻ると夕食が出来ていた。ケニア食のオンパレード。味はいま一つだけれど、そんな贅沢は言っていられない。これがロッジサファリだと美味しい洋食が並ぶらしい。もっとも料金は5倍以上する。食事中はルーマニア人の先生が優しい英語で盛り上げてくれる。娘にも気にかけてくれて、楽しい団らんだった。シャワーもふんだんにお湯が出た。マサイマラは、日中こそ気温が35~38℃にも上がるものの日が沈むと一気に肌寒くなる。お湯が出てとても助かった。昔は、お湯などなかったから、お昼に一度テントに戻り、そこで水シャワーを浴びていた。今や湯が出ることで、昼に宿に戻ることが無くなっている。

翌朝は7時に朝食、7時半に出発。走り出すこと30分、車体から「ガキー」と凄い音がして車は止まった。サファリでは本来、車から降りてはいけない。とはいえ、運転手は車を降り状態を確認すると、ギブアップのジェスチャーをしている。どうもシャフトがダメになったらしい。すぐに無線で誰かに連絡をとっている。20分後、1台の車が来てルーマニアの先生と日本人の大学生を乗せて出発。すぐ後にまた1台の車がきて私たち3人を乗せて出発。結局、車が直るかわからないので、別のツアーの車にそれぞれ便乗させられることになったのだ。私たちの乗った車にはお金持ち風の欧米人の若い女性が2人乗っていた。車もすごく良いし、運転手もビシッとしていて、何かが違う感じがした。少したってどうもプライベートで車をチャーターしているということがわかった。その違いは、お昼時にも実感した。便乗した私たちは車を乗り換える時に渡されたのは紙袋に入ったランチボックスだった。サンドイッチにパックジュース。バナナと現地の変な味のするポテトチップスのみ。彼女らは遠くからしか見えなかったが、豪勢なランチを食べていた。

それでも、結局、後になってみれば、これが良かった。この運転手は常に他の車の前へ出てでも、自分のお客さんにベストな位置から見せようとしてくれる。ちょっと強引な感じすらしたが、ひたすら顧客満足度を追及しているような行動は気持ちよくもあった。私たちは、偶然、この車に便乗できたおかげで、ビック5はもとよりハイエナにレオパードにダチョウにサイとおおよそ観ることができた。それは夕食時に別の車に乗ったルーマニアの先生らと話をしていても違いを感じた。

なんだか初っ端からアクシデントに見舞われたが、それはそれで良かったとも言える。私たちのドライバーは申し訳なさそうだったが、一応、車は「もう大丈夫!」と胸を張っていたので、まぁ、安心した。明日は早朝サファリとナイロビに帰る日。この日は夕食後、コーヒーを飲みながらルーマニア人の先生と大学生とちょっと話をして眠りに着いた。

私としては、やはり1日中動物ばかりで、飽きたのが正直なところ…。


つづく…。
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