ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

オマーン マスカット編

2019-04-14 22:06:04 | 旅行(海外)
赤道直下にありながら、高地にあるので一年中常春のナイロビから灼熱のアラビア半島にあるオマーンへ。朝だというのに気温はすでに30℃。といっても乾燥しているので日陰に入るとさほど暑さは感じない。

オマーンは初めて訪れる国だ。昔、旅行していた90年代は他のアラビア半島の国々と同じ、ビザの取得が面倒でなかなか旅行し難かった国だった。旅行者の門戸を開いたのは15年くらい前だったか…?

マスカット空港に着いて若干残っていた米ドルを換金して、路線バスで市内へ向かう。
通貨はオマーンリアル、1リアルおよそ290円。この単位だけでも物価の高いのがわかる。終点までおよそ30分、バス代500パイサ、およそ140円。そこでまたバスに乗り換え、宿のあるマトラ地区へ向かう。今度はバス代80円。どうも距離によって運賃が違うようだった。マスカットの街は、3つの地域に分かれていて、結構、大きく掴みどころのない街だった。しかも、バスの車窓から街を眺めていても、ほとんど人が歩いていない。

単純に暑いから…。

朝9時の時点で気温は35℃。昼には40℃、午後2時には42℃まで上がった。日差しが強く、日中はとてもじゃないが歩けない。後で聞いたところ、旅行に適しているのは10月から1月くらいまで、後は、常に暑いという。7月には50℃以上にもなるのだとか。

宿に着いて、パスポートを出そうとすると、私のだけが見つからない。どこを探してもない。思い返すと、換金した時、両替屋さんにコピーを取るからと渡したまま、返してもらうのを忘れたようだった。再び、空港まで戻らねばならない。バスは1時間に1から2本しかない。しかも時刻表などない。タクシーだと往復4000円。仕方ない。この炎天下の中、いつ来るのかわからないバスを待つのは辛すぎる。面倒だが、空港まで往復する。

戻ってきて、昼寝。

夕方、涼しくなってから出かけた。マスカットの街は、平地が少なく山を削って拡張しているような街で、つかみどころがないけれど、とてもフォトジェニックな街だ。特にマトラのスーク(市場)周辺は、古き良き中東の雰囲気が色濃く残っていて異国情緒がいっぱい。人も、一体どこから出てきたのかと思うほど、夕方からは大変な賑わいになる。観光客は欧米人ばかりだった。ちょうどクルーズの大型船が港に接岸されていて、どうもそのお客さんらしい。東洋人もほとんど見かけない。

オマーンの観光のメインは、やはりUAEのドバイからのほうがアクセスの良い飛び地、ムサンダム半島だと思われる。マスカットからだと一度、UAEを跨いだ先にあり、やや遠いので、観光客はドバイやアブダビと抱き合わせで旅行する人が多い。だからマスカットにはあまり立ち寄らない。しかも車がないと移動が不便な街なので尚更、敬遠してしまう。タクシーはあるが高いし、メーターではないし、その度に交渉になる。外国人だと平気で3倍も4倍も言ってくるドライバーも多いので面倒と言えば面倒だった。

翌日も、朝からぐんぐん気温が上昇。午前中ですでに39℃。バス停で、バスを待つ。けれど、待てど暮らせど全然、バスが来ない。バス停には屋根もないので、日射病か熱中症にでもなってしまいそうだった。限界を感じた頃、ようやくやってきた。この日はスーパーやショッピングセンターといった、とにかく日差しを遮る場所から出られなかった。
午後には44℃になった。

中東の湾岸諸国は、いわゆる冬にあたる時期、10月後半から1月後半くらい以外は、旅行するのに適していない。しかも交通手段も限られるので、車がないととても不便だ。帰りは、空港までは素直にタクシーで向かった。これがいけなかった。

デジカメをタクシーの中に忘れてしまった。

しかも、このデジカメには、今回の旅行の写真だけではなく、娘の小学校の入学式や小さな頃の写真。まだ、他に保存やプリントアウトをしていないメモリーカードが入っていた。

それが全部、きれいさっぱり無くなってしまった。動物を撮るために、一眼レフも持って行ったので、それだけは残ったけれど、キベラの写真もナイロビの写真も無くなってしまったのは、ちょっと悲しい。

妻は激怒。娘は落胆。私も気が遠くなる…。

オマーンでは、両替屋にパスポートも忘れ、デジカメも紛失するし、なんだか相性が悪かったのかな…。

「旅の思い出は、記憶の中で…」

そう思っても、妻に激怒されそうなので、言えないでいる
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