ここのところなかなか本を読めずにいたのだが、ようやく何冊か購入して
読んだ本がこれである。
「死にたい老人」木谷恭介著である。
仕事もプライベートも充実した人生を送り、また現在の少子高齢化を憂う
83歳の作家が、「もはや楽しみもないし、社会のために死のう」と決意す
ると言えば格好はいいが、出だしから悲壮感や重々しさは皆無の内容である。
そして著者は断食を決行する。断食ではときどき波のように「飢餓感」が襲
ってくるそうだが、それ以外は案外、我慢できるとのこと。
中でも、著者が一番苦しんでいるのは「暇なこと」であった。人は毎日、
3回食事をするということで、いかに一日にめりはりをつけているかという
ことを実感している。とはいっても、読書など集中力を必要とすることや
散歩など体力の要ることはできないので一番楽なのはテレビを見ることなの
だが、テレビではどのチャンネルものべつまくなしに食い物を映していて見
るのが苦しいのだとか…。
そのような中、タイミング的に大震災が起こり、これに筆者は救われる。
震災の映像には食べ物は出てこないし、誰が見ても心が震える映像の連続で、
ほとんど断食のことを忘れ、以後は原発行政や民主党に対する怒りが断食死
への思いより強い口調で述べられていて、最後は訳が分からないことになっ
ている。
それでも一ヶ月以上、ほとんと水だけで過ごしたようだから貴重な記録では
ある。
結してお勧めはしないが、おもしろい本であることは間違いない、かな…?
読んだ本がこれである。
「死にたい老人」木谷恭介著である。
仕事もプライベートも充実した人生を送り、また現在の少子高齢化を憂う
83歳の作家が、「もはや楽しみもないし、社会のために死のう」と決意す
ると言えば格好はいいが、出だしから悲壮感や重々しさは皆無の内容である。
そして著者は断食を決行する。断食ではときどき波のように「飢餓感」が襲
ってくるそうだが、それ以外は案外、我慢できるとのこと。
中でも、著者が一番苦しんでいるのは「暇なこと」であった。人は毎日、
3回食事をするということで、いかに一日にめりはりをつけているかという
ことを実感している。とはいっても、読書など集中力を必要とすることや
散歩など体力の要ることはできないので一番楽なのはテレビを見ることなの
だが、テレビではどのチャンネルものべつまくなしに食い物を映していて見
るのが苦しいのだとか…。
そのような中、タイミング的に大震災が起こり、これに筆者は救われる。
震災の映像には食べ物は出てこないし、誰が見ても心が震える映像の連続で、
ほとんど断食のことを忘れ、以後は原発行政や民主党に対する怒りが断食死
への思いより強い口調で述べられていて、最後は訳が分からないことになっ
ている。
それでも一ヶ月以上、ほとんと水だけで過ごしたようだから貴重な記録では
ある。
結してお勧めはしないが、おもしろい本であることは間違いない、かな…?
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