ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

マルケタさん

2008-06-09 17:28:43 | 時事(海外)
昨日の東京、秋葉原での通り魔事件にはほんとにびっくり
させられた。あまりにも悲惨で、被害に会った方々が
気の毒でならない。

一昨日は、京都の動物園で飼育員がトラに噛まれて
亡くなったのも大変気の毒なニュースであった。
このニュースを聞いて、もう数十年前だが、女優の松島トモ子が
ライオンに噛まれた数週間後にまた、ヒョウか何かに噛まれたと
いうニュースがあったのを思い出した。あの時は命があったから
こそ、笑えたものの、今回はそういうわけにはいかない。

なんとなく、近ごろの日本は暗いニュースばかりだが、チェコから
のニュースで強盗に入った男性が、お茶とお菓子をすすめられ、
犯行を断念するという、ちょっと微笑ましい事件があった。

場所はチェコ共和国の北部のとある町。男がスーパーマーケットに
押し入り、銃を抜いて現金を出すよう要求した。店にいたのは
マルケタさんという59歳の女性。犯人はスパイダーマンのマスク
をかぶっていたが、彼女は強盗が素敵な青年のように見えたそうである。

「私は彼に何でこんなことをしているのか聞いたの。お店には誰も
いなかったし、彼もすこしリラックスしたようだったしね。
彼は最後には謝ったわよ。良かったらこっちへお茶を一杯、それに
お手製のケーキを一切れ食べましょうよ、そしてあなたの抱える
問題について話しましょうと言ったら彼は了解したわ。その後、出て行ったの」
 
というわけで、59歳のマルケタさんの余裕な態度に、犯人も拍子抜け
だったそうである。

マルケタさんは確かにすごいが、しかし、なぜマスクをかぶっているのに
素敵な青年に見えたのか?もし、素敵な青年に見えなければ、お茶とお菓子を
すすめなかったのだろうか、ちょっと聞いてみたい気がする。

そして何よりも、犯人の「あなたが抱える問題…」とは一体
どんな問題だったのか?

秋葉原の通り魔の犯人にも、チェコの犯人と同じように心の中に抱える
問題が何かあったはずである。この犯人にもマルケタさんように
話を聞いてくれる人が一人でも居れば結果はまた、違ったものに
なっていたのかもしれない。




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