あの頃は…

今月後半にタイへ行こうと思っている。

いつもなら1週間前くらいになってチケットを探し始めるのだが、
近頃はめっきり取りにくくなっているので、ちょっと早めに
確保しようと検索してみた。

すると、いつも利用しているタイ航空がついに先月からグループ
ツアーのばら売りという形での従来からの格安航空券を廃止していた。
今後はすべて正規航空券の割引バージョンに統一されたようだ。
ということは、どこで購入しても料金は同じになったわけである。

しかし、航空会社が旅行会社へのコミッションを廃止し、旅行会社は
航空券販売の際に、お客さんから数千円の手数料を取るようになった
為、その分だけ航空会社から直で購入したほうが安くなったのである。
（ネットで予約、購入した場合のみ）

航空会社によっては未だ、従来の格安航空券を販売しているが、
今後、この流れはより加速するに違いない。近い将来、これまでの
形での格安航空券は全廃するだろう。

かつて、何社もの旅行会社に少しでも安い航空券を探して電話して
いた時代が今となってはとても非効率に思える。しかし、その反面、
安いところを見つけた時のささやかな達成感のようなものが無くな
ってしまうことにも一抹の寂しさを覚えるものである。

全てのことが効率一辺倒に向かうことで、楽になる一方、人々の
行動力や思考力が逆に退化してしまうような気もしなくない。

「あの頃は良かった…」などと懐かしむようになったということは、
歳を取った証拠かもしれないが…。